2015年08月03日

【ケニア】栄養不足を補う給食(コイノニア教育センター)


 コイノニア教育センターは、キューナ教会の働きの一つとして2003年1月にオープンしました。教会から徒歩15分のところにあるキバガレ・スラムに居住する子ども、青年、大人たちが貧困の中から希望をもって意欲的に、生活向上のために取り組むことを助け、共に新しいコミュニティー作りを推進することを目指しています。

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 学校教育だけでなく、職業訓練、保健衛生教育の機会を提供しながら、そこに参加する人々との生活を通して、愛をもって助け合い協力し合う関係を育てることが最重要だと思っています。


社会に貢献できるように

 4歳からの幼稚部(2年間)、小中高校12年間の一貫教育を提供し、キリスト教信仰に基づく全人格的教育を行い、人々に奉仕する人材を育てることが目標です。現在85名の在籍です。一人一人の生徒が神さまから愛されていることを体験し素晴らしい可能性が用意されていることを日々の学校生活の中で伝えます。また、生徒たちの社会性、道徳観、霊的な成長を助け、社会に貢献できる人財となるために必要な知識、技術を身につける訓練の機会を提供します。

 カリキュラムは、英語、数学、理科、社会、聖書を主要科目として、先生が一方的に教えるのでなく、自分で学習計画を立て、実施し、評価をしながら学びます。そのことを通し日々地道に努力すること、人生に対しても義務と責任を果たしてゆくことを学びます。コンピューターを使ってのITの授業も小学科から必修です。

 また、主要科目のほかに体育、音楽、舞踊、美術などの情操教育にも力を入れています。また、基礎洋裁技術、料理のクラスもあります。一人一人が定期的にカウンセラーとの面談を持ち、心のケアも行っています。

日替わりメニューが実現

 学校生活の中心には、生徒、先生が共にダイニング・ルームでいただく食事の時間があります。朝のスナック、昼食、午後のスナックは生徒たちにとって最も大切、不可欠の時間です。その日食べるものがない貧困家庭で生まれ育った生徒たちにとって不足している栄養素を十分含んだ給食は、彼らの知能と基礎体力を高め、成長を大いに助けています。このことを可能にしてくださっているのが日本国際飢餓対策機構からの食料支援です。そのおかげでメニューは日替わりの料理を提供できるようになりました。このメニューが生徒たちの何よりの楽しみ、自慢で、コイノニアの何が好きかと聞かれると、一番に「ランチ!」と答えます。

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 研修にコイノニアを訪れる他校の先生たちも「コイノニアのランチは素晴らしい!」と絶賛です。生徒たちが心身ともに成長を遂げていくことを可能にしてくださっている日本国際飢餓対策機構の愛の食料支援に心より感謝申し上げます。(報告:市橋隆雄)

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