2015年06月25日

【ネパール】震災から2ヶ月、学校再開と子どもたちのケアに向けて


 4月25日にネパールで発生した大地震から2ヶ月が経過しました。日本のメディアではほとんど報道されなくなっていますが、依然として厳しい状況は続いています。以下、現地メディアのネパールタイムズの記事を紹介させていただきます。

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参照元:Back to school(2015年6月15日~21日)

ユニセフ
「学校再開が子どもたちの震災への恐怖克服につながる」

 シンドゥパルチョーク、ゴルカ、ヌワコットにある学校の校舎の90パーセントが完全に倒壊しており、再開させることはできない。ダディンにある学校の80パーセントは倒壊し、カトマンズの多くの学校は一時避難所として使われている。政府の推測では2万4000もの教室が倒壊しており、もし地震が起こったのが土曜日でなければ、多くの生徒の命が奪われたと予測される。

「校舎を再建もしくは、修復するには時間がかかるが、それ以上に生徒たちの不安を取り除き、学校に来させるにはさらに時間を要するだろう」
「姪の学校はすでに再開したが、彼女は学校に戻るのを嫌がっており、親も子どもたちが学校にいて安全なのか分からない」

 ユニセフネパールはおよそ100万人の子どもたちがすぐに学校には戻らないだろうと推測している。しかし、学校に戻り、友達に会うことは子どもたちが恐れを取り除くのに大事だとも言われている。

「学校に戻ることによって、こどもたちはきっと良くなるだろう」とユニセフネパール代表のTomoo Hozumi氏は言う。
「また、学校が再開することによって子ども達は精神的重圧から解放されるだろう。しかし、もし再開されない状態が続けば、その精神的な重圧はトラウマになるかもしれない。」

 家や学校にある教材はほとんどが失われたため、地震の被害が大きかった14の地区で、ユニセフと地元の保護者たちは教科書などを補填し、臨時学習センターや子どもフレンドリースペースで1日も早く授業を再開させようとしている。

「このような安全な場所で、子どもたちは友達や仲間と遊ぶことが出来るので、子どもたちは安心して子どもでいられるのです。また、私たちも彼らに大事なメッセージを伝えることが出来るのです。」 ユニセフ教育部長のMarilyn Hoar氏は語る。

 カトマンズとラリプールに設置された子どもフレンドリースペースでは、色塗りや遊び、歌やみんなで参加できる活動を子どもたちに提供しいている。政府が授業再開の日を発表した後、このような場所は教師や生徒たちが集う教育センターになる。

「こいうった場所に子どもを預けることで、保護者は子どもたちが安全な場所で世話されていることをしって安心出来ます。そうすると、食料を手に入れたり、行方不明の家族を探したりといった他のことに労力を使うことが出来るのです。」

 またユニセフは臨時の学習スペースを確保すると同時に、防水性の布や学習道具、3~4歳の子どものための幼児教育キットや、遊び道具を提供している。学習スペースには手洗い施設もあり、また、子どもの面倒を見る人たちや心理カウンセリングをする人たちもいる。

 ユニセフはまた、教育省が実施している建物の被害調査にも協力している。Hozumi氏は学校を再建するならば、安全な場所で、耐震構造でなければならない、と主張する。

「救援や再建、復興活動が始まったその時から耐震構造の建物を建てて、備えていなければならない」とも彼は言う。「学校で緊急時の行動プランがあれば、多くの生徒の命が救える。そのために、災害のための備えは優先して行わなければならない」

参照元:Back to school(2015年6月15日~21日)


 日本国際飢餓対策機構は子どもたちが安心して学校に戻ることができるように、学校再建に向けたプロジェクトを韓国国際飢餓対策機構と共に進めています。引き続きご支援よろしくお願い致します。

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