2015年04月07日

【バヌアツ】サイクロン被害の様子(追記有)


 バヌアツで救援活動中の国際飢餓対策機構ニュージーランドから(エファテ島)首都ポートビラ近郊のブラックサンドといわれるスラム街で暮らす人々の被災状況を知らせてきました。さらにエタス地区の養鶏を営む家族の被災状況も入ってきました。

【支援の内容】
 当機構は、バヌアツサイクロン被災者緊急支援として、パンの缶詰1500(約3千食分)、ローソク4500(停電用35時間燃焼)、医薬品(鎮痛剤、抗生剤、下痢止め、湿布薬)、タオルなどを空輸と船便で現地に届ける準備を進めています。この支援については、パン・アキモト、カメヤマローソク、中京医薬品、八尾市の中学校からの応援をいただいております。

【現在までの被害状況(21日 国連機関発表)】
 これまでにバヌアツを構成する80以上の島のうち22島がサイクロンの被害を受けています。死者は17人、被害者総数は全人口約25万人の半分以上の16万6000人。被害状況の確認がすすめばさらに拡大する可能性もあります。一時避難を必要としている住民は約6万5000人、全国で学校500校が被害を受け、生徒7万人に影響が及んでいます。島々の住民の大半は自給自足での生活をしていますが、国連人道問題調整事務所(OCHA)によると、作物のとくにココナツとバナナの農園の被害は壊滅的で、長期的な悪影響が予想されるとのことです。また家畜も多数失われたことも、深刻な食料問題につながるとの懸念もあります。首都ポートビラがあるエファテ島では、90%の建物が損壊又は全壊で電気、交通網が遮断され、食料や飲料水の不足が続いています。

以下、現地からの報告です。

スラムの通り道は倒木でふさがれ、ここに住む5家族は家の屋根が吹き飛ばされてしまいました。
 国際飢餓対策機構ニュージーランド(以下FHINZ)のスタッフは、ここで各家庭に米とろうそくを配給しました。写真は、メイヤさん一家の家です。メイヤさんがエタス地域で営んでいた養鶏施設は全滅しました。
村へ続く道をふさぐ倒木.jpgvillage1.jpg

 この地区では、FHINZがこれまで支援を続けてきたアナブルー学校も大きな被害を受けました。FHINZはここで学ぶ子ども達10人に奨学金支援していますが、学校の屋根は骨組みだけになってしまい、修復には多大な費用を必要となっています。
school1.jpgschool4.jpg
 ブラックサンドから他の地域に繋がる橋は、完全に崩壊してしまい、地域の人々は物資不足に苦しめられています。
brige2.jpgvillage2.jpg

エファテ島東部のエタス地区の被災状況です。
この地域では3家族が養鶏を営んでいましたが、サイクロンにより壊滅、30羽の鶏は全ていなくなり家族は落胆しています。
Etas-1.jpgEtas-2.jpg
Etas-4.jpgEtras-3.jpg

バヌアツサイクロン被災者緊急支援募金にぜひご協力ください。
募金先は
郵便振替00170−9−68590 一般財団法人 日本国際飢餓対策機構 
記入欄に必ず バヌアツサイクロンと明記ください。

クレジット・コンビニ決済などはコチラから

バヌアツ共和国=大小85の島々からなり、面積は新潟県と同程度の1万2,190平方メートル。人口は約25万人(2013年統計)、首都はエファテ島ポートビラにある。エファテ島はバヌアツで3番目の面積で人口約5万人。主な産業は、農業と観光。

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