2015年02月16日
【フィリピン】サンアンドレス村での教育支援と生活改善(2)
収入改善支援プログラム
レポート:酒井保駐在員
フィリピンの成人識字率は92%前後、そして比較的男女同等の教育機会が与えられていて、女性の社会進出率も大です。4年間だった中高等教育が改善され、2013年より基礎教育7年、中・高等教育6年、大学4年となりました。
小学校1年生が高校を卒業するのは、ミンドロ島を含む行政区の統計(2000年)ではわずか10%でしたが、その数字も劇的に改善されています。それでも70%弱と言われているのが現状です。
フィリピン政府は、途中退学者の救済措置として、学力認定試験(日本の大検のようなもの)を設け、基礎教育認定、中等教育修了をその試験に合格すると得られることができるようにしています。
それにより大学受験資格を取ることができたり、TESDA(日本でいう職業訓練校)においてより高等な訓練も受けることで、仕事の機会を増やそうとしています。
2013年にサンアンドレスのボランティアから、学校に行っていない、仕事もきちんとしていない青年たちに何かするべきだという声があがりました。
そこで私たちは、関係機関と連絡をとり、資格取得のための、補習授業のプログラムを始めることができました。参加者はまだ7人(マンヤン3人、タガログ4人)ですが、復学には難しい年齢になってしまった青年、婦人たちが、自分の将来にビジョンを持ち、それを実現する手段としてこの授業が用いられるよう願っています。
現金収入の増加は、教育費、医療費を自分たちの手で賄うために必要不可欠です。
ミンドロ島のサンアンドレス村では、収入改善プログラムとして住民の願いから始まった石鹸作りとビーズクラフトが 行われています。このグループは、政府の労働省に認可され活動費の一部の支援を受けて、活動を継続することができています。しかしさらに継続して行くためには市場の確保が必要です。
その解決策として、ハンズ・オブ・ラブ・フィリピンは 、KAPASA(結ばれた愛の手、というタガログ語の頭文字)というブランドを作り、そのブランドのもとで、販売促進をしていこうと計画しています。
自分たちに出来ることを精一杯して生活を建て上げて行く時、自尊心が生まれ、目が輝いて力強い歩みが出来ることをミンドロ島の方々との関わりの中で見させて頂いています。私たちの願いは、その人たちが将来、さらに貧しい人たちを支えて下さることです。
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