2014年12月17日
【ボリビア】継続支援で子どもが変わる(動画有り)
当機構は、子どもの教育及び地域の自立開発支援をボリビア多民族国のチャヤ地域で12年間行ってきましたが、この地域での活動を2011年末に終了し、2012年からは同国の新たな2地域で活動を開始しています。
私がボリビアに赴任してこの11月で早や満8年。今までの活動を振り返って今最も強く感じることは"継続支援の大切さ"です。
里親(チャイルド・サポーター)の方々が、ボリビアの子どもたちのために、何年間にもわたって支
援し又祈って下さっていることにより、子どもたちの全人的な成長とその地域の自立が可能になります。また継続支援することで子どもたちとその保護者の価値観の変革、ひいてはその地域の自立のためにFHボリビアのスタッフと共に長期的かつ有効なプランを立てて進めて行くことができるからです。
以前里子として支援を受けていた子どもたちに高校卒業後も関わり続け、今までの活動の豊かな実を見ることができることは、私自身にとってこの上もない大きな喜びと励ましになっています。これもまた短期間の支援や活動では起こりえないことです。前の支援地域であるチャヤの元里子・元奨学生たちは、高校を卒業した後専門学校や大学で勉強を続け、様々な資格をとって、いま社会で活躍しています。その中の一人、エドワルド青年は奨学生として農業技術を学びました。
人の役に立ちたい
エドワルド青年は「私は以前、自分の将来に夢を全く抱いていませんでした。小学校4年生までしか学校に行かず、その後5年間は勉強をしませんでした。しかし2000年にFHが私の村にやって来て私の人生は変わりました。あるFHのスタッフが私に"将来の夢(ビジョン)"について語ってくれたのです。このことから私は、勉強して高校だけは卒業したいと切望するようになりました。今の私の夢は人のお役に立つ者になるということ。特に私は子どもたちに対して大きな責任を感じています。なぜなら子どもたちも自分と同じようにとても辛い経験をしているのを知っているからです。日本の友人である皆さんを通して私に与えられたこの希望を、是非この子どもたちにも与えたいのです。今私はFHボリビアのスタッフとして新しい支援地のアサワニで働き、私が抱いた希望を村々に、また最も困難の中にいる子どもたちに届けています。」
彼の人生を見る時"まず一人の子どものために祈り、継続的に関わることの大切さ。それによりひとりの子どもの人生が変わり、その人を通してさらにその地域の変革を見ることができる!"ということを再確認させられています。
『彼は貧しい人々に惜しみなく分け与えた。
彼の義は永遠に堅く立つ。
その角は栄光のうちに高く上げられる。』
(聖書 詩篇112篇9節)
【写真:左から元里子で現在FHボリビアのスタッフのエドワルドさん、フランシスコさん、アンセルモさん、小西駐在スタッフ)】
まず私自身がこれを実践する者でありたいと願っています。また子どもたちを継続的に支援してくださる方々がさらに起こされることを願ってやみません。
(報告:ボリビア多民族国駐在 小西小百合)
【動画:ボリビアの元里子エドワルド】
掲載元:https://www.youtube.com/watch?v=Jkj1vOUc_OA
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