2014年09月22日
【フィリピン】子どもも大人も大合唱(報告:森祐理親善大使)
マガンダン・ハポンポ!(こんにちは) 2014年7月、昨年11月に上陸した台風「ヨランダ」によって、甚大な被害を受けたフィリピンの被災地を訪れ、支援コンサートを致しました。現地は8ヵ月経った今も厳しい状況でしたが、前を向いて生きる人々の姿に、私自身も大きな励ましを受けました。
今回訪れたのは、レイテ島タクロバンを拠点に、ウタップ地区、サマール島のマラブット地区、バセイ地区等です。FHフィリピンの車で町を走ると、車窓から、赤さびたトタンの崩れかけた家々やブルーシートで覆われた屋根が目に飛び込んできます。「まだ復興は先ですね」そう言うと、「実はどこまでが台風被害で、どこまでが元々のバラックか区別がつかない、多分このままの所もあるでしょう」との返事に絶 句 。 元々の貧しい地域が、災害に遭って壊滅的な被害を受ける悲惨さを目の当たりにさせられました。
それでも子どもたちは元気いっぱいです。どこに行っても驚 く ほ どたくさん集まってきて、菓子を配って一緒に歌うと大はしゃぎ。村中が一つの家族みたいに仲良しで、その姿を見ながら大切なことを教えられました。
手話賛美で会場は一つに
コンサートの感動は、今も忘れられません。フェレラス小学校の入り口には、「Welcome! Ms.YURI MORI」の大看板が掲げられ、子どもたちが日本とフィリピンの旗を振って大歓迎でお出迎え。村人もぞくぞくと集まってきて、なんだか村あげてのイベント、という感じです。国歌斉唱、村長さんのご挨拶、歓迎の歌に続いてコンサートスタート!子どもたちは大盛り上がりで、一緒に歌い、踊り、大人たちも巻き込んでの手話賛美は会場が一つに。ラストの「Yesterday`s Dream」は、大合唱となり感動の嵐でした。大人も子どもも目をキラキラさせながら大喜びで、こんなに喜んでくれる姿に、私の方が百倍の元気を頂きました。
コンサート後、兵庫県の小学生からのお手紙を、パン缶や手帳と共に配りました。パンを頬張りながらお手紙を読む姿は、本当に幸せそう...。フィリピンと日本の子どもたちの心が繋がった様子に胸が熱くなりました。
キラキラの瞳は宝物
実は、滞在中にも台風が直撃し帰国が2日延期になりましたが、それによって2回の追加公演ができ、小学校や教会、地域センターと5回のコンサートを行うことができもたちの輝く瞳は、生涯の宝物です。「アリガト! アリガト!」何度も何度も言いながら手を振る子どもたち。この子どもたちの姿に、未来への希望を見ました。
毎年台風が来る自然風土の中にあって、たくましく生きる人々。もちろん人々の笑顔の下に、多くの悲しみが隠れていることも事実です。でもその中に閉じこもらない強さを感じ、私自身の生き方も問われた気がします。「また来てね。今度はいつ来るの?」そう言って手を離さない人々。もし道が開かれるならば、再びこの地で共に歌える日を心より願っています。そしてフィリピン被災地の人々に、本当の希望が満ちますよう祈り続けています。(JIFH親善大使 森祐理)
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