2014年07月03日
【南スーダン】国連とも連携して全人的支援を展開
2014年の初めから戦闘が特に激しくなった南スーダンの現状と支援状況について、FH南スーダンからの報告が届きました。状況はさらに厳しく490万人に人道支援が必要になっています。また世界保健機構は、水不足によってコレラ、腸チフスや下痢などが急増する恐れがあると警告しています。その上援助物資が略奪され、避難している人々への支援が滞っています。激しい紛争により、FHも一時的にスタッフが安全な場所に避難しなければならない事態になりました。
FH南スーダンは、JIFHをはじめ国連機関との協力によって、上ナイル州、ジョングレイ州、レイ州の避難民9,000家族に対して支援を行いました。
≪食 料≫
紛争のために人々が農業生産によって食料を確保することが難しくなり、食料事情をさらに悪化させています。そのためにFHはとうもろこしやソルガム、豆やピーナツなどの他、農具や成長の早い野菜の種を配布しました。また国連の協力のもと、穀物や豆、油、塩のパックを配布しました。
≪水と衛生≫
避難している人たちは、着の身着のままで、生活に最低必要なものさえ持たずに逃げていますので国内避難民5,030家族にポリ容器大、洗面器、石鹸を配布しました。女性と子どもにとっても比較的安全な場所に、350の共同トイレと手洗い場を設置、川の水を汲み上げるためのポンプの購入と汲み上げた水を入れる貯水タンクを難民キャンプから500m以内の場所に設置すると同時に、キャンプ内の人々に、手洗いの大切さや基本的な衛生知識を伝えました。
≪教 育≫
FH南スーダンはユニセフとの協力で、上ナイル州、ジョングレイ洲のキャンプにおいて、子どもたちが学べるスペースを建設、26の教室を建てました。各教室で60人の生徒が学んでいます。戦闘が激化するボルを脱出した28,000人が避難しているレイク洲では、教室建設と共に、紛争による子どもの心のケアをする教師の訓練もしています。また同時に平和、ジェンダー、子どもの権利などの平和教育をコミュニティーのリーダーに対して行いました。
≪平和と和解≫
FHは政府、教会、コミュニティーの中心的なリーダーなどと親密な関係を持ち、協力して平和と和解を促進しています。
陸路に代わって川を利用することも危険になり、5月現在ではヘリコプターや国連の飛行機、チャーター便などで空輸するなど、できる支 援 が 限られてきています。Mahjong Ways 今も更に困難の中にある人々の必要が満たされるようご支援と共に、1日も早い平和の訪れをお祈りください。
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