2014年06月06日

【ボリビア】里親さんの励ましが子どもの心を支える


 「里親さん、僕の勉強を支えてくれてありがとう」「私が夢を追い続けるのを支えてくれてありがとう。」さる4月8日〜23日、田村治郎啓発総主事がJIFH支援活動地の一つ、南米ボリビア多民族国での世界里親会の活動現場を訪問した報告です。

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【写真:可愛い民族衣装で迎えてくれた子どもたちと田村】

 現在世界里親会の支援を受けている子どもは、リオカイネセンターで204人、アサワニセンターで123人です。現地では子ども達や地域のリーダー、家族、教師の皆さんと交流することができました。ボリビア第3の都市、コチャバンバからそれぞれのセンターへは車で3〜4時間の道のりです。途中標高4,200mの厳しくも雄大な自然を超えて、酸素不足を感じながら目的地に到着。私たちを迎えてくれたのは陽気なアンデスの音楽と色彩豊かな民族衣装に身を包んだ子ども達の笑顔でした。丁度「子どもの日」のイベントが行われていました。

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【写真:リオカイネセンターの子どもたち】

 4月12日は「子どもの日」で、ボリビア全土で子ども達の成長をお祝いします。各センターでのイベントは、国旗掲揚、国歌斉唱、そして校長先生より「子どもの日」のいわれの説明と「子どもの権利条約」(ユニセフ)の唱和をもって始まりました。プログラムは、幼稚園児から高校生に至る生徒達のダンスや、スキット(寸劇)など、普段学んでいる事柄やテーマを彼らなりに表現していました。

 JIFHは生徒全員にノート、鉛筆、色鉛筆、定規、バインダーなどの文房具を寄贈しました。1冊のノート、1本の鉛筆、それを手にした生徒達の笑顔に、日本の里親さんをはじめ多くの人々に支えられて勉強できる喜びを見る思いでした。イベント終了後、各センターの里子数名にインタビューしました。冒頭の言葉はその里子たちの感謝の思いが詰まった言葉です。「将来の夢は教師になること」、「大統領になること」など大きな夢を語ってくれました。

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【写真:子どもの日に文房具類を配布】

日本語で読んで!

 一人の男の子は急いで家に帰って里親さんからの手紙を持ってきてくれました。すでにスペイン語に訳されて手元にあるけれど、「原文の日本語で読んで」とせがまれ、派遣スタッフの小西がゆっくりと読む里親さんの祈りとあたたかい思いが詰まった文章に笑顔で聞き入るその姿から、里親さんの存在がこの子にとってどれほど大きな支えと希望になっているかを知りました。bolatangkas online

 継続して勉学できることで一人一人の子ども達が変えられてゆく姿から、その家族や村の大人達もまた教育の重要性を知り、子どもに対する意識が変革されることが、その村全体を変えていく鍵となります。村の人々と現地駐在の小西を始めFHボリビアのスタッフが良い関係を築き上げることも大切です。皆様の継続したご支援をよろしくお願いします。

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