2014年04月21日
【南スーダン】内戦拡大で平和が脅かされる南スーダン
南スーダンは、2011年にスーダンから分離独立を果たした世界で一番若い国です。長年の紛争後ようやく得た平和でしたが、昨年12月15日にサルバ・キール・マカルディ現大統領の国軍と、彼に解任させられた元副大統領リエク・マジャルに率いられた反政府軍との間で内戦状態に陥りました。内戦は政治的な対立が理由とされていますが、大統領はディンカ族、元副大統領はヌル族であることから、一般市民を巻き込んだ民族対立の抗争となっています。
・内戦による死者1万人
・国内外の避難民86万人
・避難民の半数は子ども
内戦の被害は10州のうち7州に及び、対立しあう民族を狙った大量殺人やレイプなどの暴力が続いています。国連の推定によると2014年3月現在で約1万人が死亡、86万人近くが住居を追われ、国内・国外難民となりました。その半数が子どもです。
1月24日にエチオピア政府の介入により現大統領と元副大統領間の停戦合意が交わされましたが、両者の言い分は平行線をたどっています。
LIAを通じて学校給食支援
当機構は、2010年から南スーダンのレーク州の州都ルンベックにあるマブイ小学校に、地元のパートナー団体、ライフ・イン・アバンダンス(LIA)を通して給食支援を行っています。LIA南スーダン所長リチャード・ブレン氏からの連絡によると、首都ジュバは内戦ぼっ発当時から現政権軍が制圧して治安を維持しており、全スタッフの安全が確認され通常通りの生活と業務を続けているということでした。2月末には市場が再開、学校も通常通り新年度を迎えたということです。一方で、ルンベックではスタッフの一人が土地を追われる事態に陥りましたが、全体的には治安は維持されているということです。マブイ小学校も通常通り新学期が始まり、LIA南スーダンの支援も継続できています。
現在は現政権軍が反政府軍の反乱を制圧していますが、3月初めには首都ジュバで死亡者を出す戦闘があり、一般市民は再び避難を余儀なくされました。
中断している和平交渉は、3月20日に再開されることが期待されています。平和を切望している南スーダンの人々の代表として、リチャード氏は日本の支援者の皆様に次のことを是非祈ってほしいと言っています。
≪平和への祈り≫
・和平交渉と平和の実現のために
・人々が恐怖や傷から回復できるように
・暴力や戦いが終わるように
(報告/河合朝子・ルワンダ駐在東アフリカ担当)
関連ニュース:
2014/4/19「南スーダンの国連施設襲撃で少なくとも58人死亡(AFP)」
2014/3/31「南スーダン、100万人超が避難生活 政府軍と反乱軍の戦闘続く」
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