2013年12月10日

ハンガーゼロ・アフリカの活動状況報告


 アフリカにおける飢餓問題解決のための「ハンガーゼロ・アフリカ」への応援を感謝いたします。現在の活動状況を報告します。

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 日本国際飢餓対策機構は、現地パートナーを通しての緊急食料支援にとどまらず、現地の人たちが自らの力でビジョンをもって地域を変革し、飢餓・貧困という困難を克服していけるようVOC(共同体のビジョン)セミナーを開催してきました。

 2012年7月にニジェールのニアメとマラディーにおいて、当機構の海外プロジェクトアドバイザーのランディー・ホーグ師が行った、地域変革のセミナーに各コミュニティーの代表65名が集まりました。セミナーの参加者によってそれぞれの地域で肥料作りや識字教育センター用レンガ生産、医薬品用倉庫の設置などさまざまな活動が始まっています。

 人的貢献では、今年6月にコンゴ民主共和国へコンゴ人(今春まで日本の大学で留学)のジェローム・カセバ(中央・西アフリカ担当兼任)を、9月にルワンダに河合朝子(東アフリカ担当兼任)の両名をアフリカ駐在員として派遣しました。両名は、緊急支援、自立開発協力、教育支援などを行いながら、ハンガーゼロアフリカを推進していきます。

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写真左:400人以上の子どもたちが学ぶケニアシープケアセンターでの給食支援 同右:コンゴ共和国での国内避難民支援


 日本国際飢餓対策機構は引き続きこれらの現地リーダーの活動を応援、地域の自立の支援をしていきます。(2013年7月には、コンゴ民主共和国でも3日間のVOCセミナーが行われ、教会関係者と地域リーダー150名が参加、多数の難民の流入や食料不足にも拘わらずリーダーたちは着実に自立に向けた歩みを始めています。)

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 写真左:コンゴでのVOCセミナー、写真右:ウガンダの新支援地ナムトゥンバの子どもたち(サポーター募集中)


ケニア、ウガンダ、ルワンダでは子どもたちを支援する世界里親会の活動が続けられています。このケニアとウガンダの子どもたちを教育支援するチャイルド・サポーターを募集しています。



【国連の統計から】サハラ以南では依然、厳しい状況が続く

 2013年10月1日、国連の食料関連3機関は、2011〜13年の間世界で約8億4,200万人、およそ8人に1人が慢性的な飢餓に苦しんでいた、という報告書を発表しました。これは2010〜12年の数字より少し減少していますが、サハラ以南のアフリカではここ数年改善はみられず、4人に1人が栄養不足状態のままです。またこの報告書は『貧しい国々において飢餓と貧困を削減するためには、その成長が持続的であるのみならず国全体に行き渡ることが必要である』と述べています。


 ハンガーゼロ(飢餓をなくす)実現への道は厳しいですが、JIFHはハンガーゼロ・サポーターの方々と共に、希望を持ってこれらの地域の人々の物心両面の必要に応えていきます。引き続きご協力をよろしくお願いいたします。


 ハンガーゼロ・サポーターとチャイルド・サポーターの支援は、こちらからhttp://www.jifh.org/joinus/support/

また「ハンガーゼロ自販機」http://www.jifh.org/joinus/can/vending-machine.htmlの設置協力でもこの運動を応援することもできます。全国ですでに40台以上が設置されています。

 

世界から飢餓に苦しむ方々がなくなる日の実現のために力をあせていきましょう。

「わたしから始める、世界が変わる」

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