2013年12月09日
フィリピン・ボホール島、地震被害地に吉田が入る
フィリピン台風ハイエンの4週間前にマグニチュード7.2の地震により、多数の死傷者が出でいたボホール島に6日から吉田スタッフが入りました。


大地震に見舞われたボホール島は、フィリピン台風の進路に近いことから当初、さらなる被害拡大が懸念されていましたが、台風の進路が外れたことで大きな被害を被れたとのことです。
しかし、10月15日朝に発生した大地震の爪痕はいまもいたるところで確認できます。とくに、電気や道路や橋などの復旧が進められているのに比べて、壊れた住宅が手つかずの状態で修復が進んでいない光景が目につきました。同島での被害は、10月末の政府発表で死者222名、負傷者796名、被災者総数320万人以上としています。
今回の訪問したマリボホック、カラピ、アンティキラ、レオンの各地域はとくに被害の大きかったといわれているところです。
アンティキラ・マリポホック沿岸部の被害状況、下は壊れた校舎
これらの町に入ると崩れかけた家を修繕したりやテントのようなもので家の側にとどまっている人もあれば、倒壊した家をそのままにして親戚などに身を寄せる人などもあり、人々の生活環境が大きく様変わりしている光景を見聞きしました。また、子どもたちが通う学校では、校舎が倒壊の恐れがあるとのことで、外に日避けのブルーシートを張って授業を再開しているところもありました。
地震発生時の様子を住民にたずねると「地震が起きたのは朝8時半頃。揺れは30秒ほど続いた。大きな縦揺れ。家が上下に激しくゆれた。まるで、家が踊っているようだった」と説明。また被災地を案内してくれた地元のエドガー牧師によると「木材でできた家よりもコンクリートで建てられた家や学校の方が被害が大きい。震災が起こった日は祝日だったため子どもたちは家にいた。学校にいたら、もっと大きな被害が出ていただろう」とのことでした。
倒壊により使えなくなった校舎
地割れによって犠牲になった家族の写真、住宅のあった土地が深く陥没した様子
アンティキラという町でひとりの老婦人と出会いました。彼女は今回の地震で一度に息子家族4人が犠牲になりました。
家族は朝食の最中に地震に襲われ、その時に出来た地割れで住宅ごと飲み込まれたとのことです。老婦人は、たまたま散歩に出ていたため難を逃れることができたとのことですが、息子夫婦や可愛い孫たちを一度に亡くしたショックで大きな悲しみの中にありました。さらに、地割れが大規模だったため、家のあった場所にも行く事ができない状態が続いています。彼女の励ましのために牧師先生が励ましの祈りをし、その時に持参したパンの缶詰を食料として渡しました。(以上 吉田知基)
写真中央、息子家族を亡くした婦人
当機構として、この地震被災者に対してもどのような支援が必要であるかを地元パートナーとも協議して検討していく予定です。
引き続き災害に見舞われたフィリピンの人々を応援をお願いいたします。
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