2013年12月02日
復興にむけて動き出した住民(バンタヤン島)
バンタヤン島サンタフェ地区に再び入るとNGOのオックスファム・バングラディシュが住民参加型の町の清掃プログラムを始めていました。これは参加住民に対して日当を支給(日本円で約640円)して、散乱している瓦礫撤去を進めるもので、多くの住民が炎天下の中、お互いに励まし合いながら一生懸命に清掃作業していました。
そこで、私たちはフィリピン福音自由教会の救援チームとともに、この清掃活動に参加している住民に対して、水や米、コーヒーなどの食料キットや衣類を提供することにしました。他の韓国やデンマークのNGOもこうした住民への物資提供をしていました。私たちがカメラを向けると「みんなが頑張っている姿をたくさん写真にとって世界に発信して!」と笑顔で応じてくださる住民の方もおられました。
水や米などの食料品を配布する吉田スタッフ
その後、同地区のサンタフェバプテスト教会(Santa Fe Baptist Church, 以下略称SFBC)を訪ね、被害状況の確認、今後の復興支援についてどのようなアプローチができるかを話合いをしました。
SFBCのグエナレス・ぺぺ牧師(Ps. Guenares Pepe)によると、台風が襲ったとき教会にはおよそ100人の方々が避難、現在は2家族10名が避難生活を続けているとのこと。残りの90名は、住宅を補修(殆どの家が屋根が吹き飛ばされています)したり、地元のロータリークラブから提供されたテントでもといた場所での生活を始めています。
資材が不足する中、吹き飛ばされたトタン屋根を継ぎ接ぎで補修する様子
今回の調査では、やはり緊急的な必要として住宅再建を求める声が多いことがわかりました。バンタンヤン島で家を再建する場合は、台風で倒れたココナツの木などを活用することで、一軒当たり日本円で約4万円ほどで建てることができるとのことです。ただ、その金額はフィリピンの人々の月収の2〜3ヶ月分相当となり、とくに貧困層の人々には重い負担となります。現地パートナーのフィリピン福音自由教会では、今回の現地調査をもとに、住宅再建(補修も含む)の規模や関連する建築用工具の提供などを策定、それを当機構も日本からのボランティアチームの派遣も含め、応援していく予定です。
なお、吉田、稲本は11月28日にフィリピンから帰国しています。吉田は、12月5日から再びフィリピンに入り、日本から空輸するパンの缶詰5250缶、水フィルター360セット、衣類などの配布や住宅再建ボランティアチームの受け入れ体制準備などにあたる予定です。
被災されたフィリピンの人々のために、引き続き温かい応援をお願いいたします。
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