2013年11月20日
セブ島北部に入った吉田から報告、配給の不平等も(写真追加)
セブ島北部は半壊の家多し
セブ島北部のボゴ市にある教会で家が全壊になった4家族が避難生活をしていました。その避難先の教会の屋根も半分吹き飛んでいました。この家族は、私たちが到着した日の前日の夜(18日)に、泥棒に入られ、食べ物を奪われ途方に暮れていました。そのため救援物資とパンの缶詰、水フィルターをお渡ししたところとても喜んでくださいました。セブ北部は地域全体に大きな被害が出ています。ただ住居は全壊の家よりも屋根が吹き飛んだ家のほうが多く見られるため、住人はそこになんとか止まることが出来ています。高波や強風で大部分の住居が全壊、流出した地域に比べると復興の進み具合は早いと感じます。
バンタヤン島へ
セブ島北部からボートに乗ってバンタヤン島にも行きました。養鶏が盛んな地域で、たくさんの養鶏場を見ました。瓦礫の中に鶏が大量に飼育されていました。

バンタヤン島では、近くのセブ島やルソン島に卵や鶏を出荷していたそうですが、台風の影響で鶏がトラウマになり卵を一切産まなくなったとのことです。そのため養鶏所では、やむなく一匹20ペソ程(約50円)で鶏を売りに出しています。この事は、養鶏で生計を立てている多くの人々や地域経済に大きなダメージを与えるものと思われます。
(写真左はパンタヤン島サンタフェ地区で救援物資を受け取る住民の皆さん)
バンタヤン島の中のサンタフェとサンコという2つの地域を訪問しました。それぞれの地域では地元政府バランガイごとに管理されているのですが、残念なことに一部のバランガイキャプテンの中には、政府やNGO団体から提供された支援物資を平等に配っていないという住民の声を聞きました。そうした不平等は、選挙で

非協力的な人に対して行われているとのことです。今回、そうした不平等を受けている家族にも救援物資(米、砂糖、缶詰、水フィルターなどのキット)を渡すことができ、とても非常に喜んでくださいました。
(左写真はパンタヤン島サンコ地区で倒壊した家の前で涙ぐむ女性。我々の訪問に感謝してくださいました)
水フィルターは好評、さらに欲しいとの声
日本から持参した水フィルターは現地の人々に好評です。地元関係者によると、地域にもよるが電気が復旧するのは早くて来年一月頃だろうとのことで、汚れた水をろ過して使える水フィルターが有効であるとのことです。(注:当機構は、この水フィルターとパンの缶詰、衣類をコンテナ便で輸送する手続きを進めています)
以上 吉田
酒井と稲本は現在、レイテ島にとどまり現地での救援活動や活動のための様々な可能性を探っています。情報が入り次第お知らせします。
また、当機構の現地パートナーの国際飢餓対策機構フィリピンは、サマール島の2つの地区で重点的に支援活動を進めていきます。その活動には当機構も加わる予定です。
引き続き皆さまからの応援を宜しくお願いいたします。
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