2013年07月17日
【ルワンダ】東アフリカ担当スタッフとして河合朝子を派遣
今年の秋から、東アフリカ担当スタッフとして河合朝子がルワンダに赴任します。彼女はルワンダのパートナー団体であるREACH(リーチ)に派遣され、そこでの活動のサポートを行いながら、他の東アフリカのパートナー団体とJIFHや日本の皆様をつなぐ役割を担います。
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ルワンダは1994年の大虐殺で多くの女性たちが夫を失い、多くの子どもたちが孤児となりました。多くの建物が壊されました。大虐殺にかかわった多くの人々が投獄されました。そして殺人者の家族は被害者がいる村の中で生きていかなければなりませんでした。残された人々は、心と身体に深い傷を負いながら、飢餓と貧困の中を生きていかなければなりませんでした。
新しく建てられたカガメ政権は、飢餓と貧困から抜け出すことを目標に、ルワンダ人が一つとなって国を再建することに努力してきましたが、ルワンダが一つになるには、人々自身が心身ともに、そして社会的に癒されなければなりませんでした。
REACHという団体は、癒し、和解、平和、持続可能な開発を進めるために1996年にルワンダ人のフィルバート・カリサ牧師によって設立されたNGOです。REACHによって、被害者、加害者双方のワークショップやセミナー、カウンセリングや心的外傷のリハビリを行い、それを通して人々の和解が実現してきました。さらに和解後の関係を深めるためにグループでの小規模プロジェクトや工芸品づくり、音楽やスポーツ活動が行われています(参:飢餓対策ニュース2012年12月・9月・3月号、2011年1月・11月号)。
REACHが、15年以上かけて進めてきた活動は現在、人々が持続的な自立に向かうようにサポートする段階に来ています。私は、REACHの中で、ルワンダのスタッフと共にその役割を担っていきます。
大虐殺後、多くの国際NGOが緊急・復興支援のためにこの国で活動を始めましたが、その後、政府が国際NGOの介入を制限しました。ですから、貧困地域での農村開発をNGOからの援助に頼るという典型的な構図はほとんどなく、農村部を歩くと、他の途上国で見られるような、国際NGOが作った立派なトイレの数々や水道を見かけることはありません。そういうインフラは整っていないのですが、私が出会った人々は一致して、貧困から抜け出そすために自分たちでできることを既に始めている、そのような自主的な姿、自立した姿勢でした。
東アフリカの里親会もフォロー
大虐殺から19年、ルワンダはGDPの成長率が7.7%、識字率が71%と驚くべきスピードで復興を遂げていますが、その成長の背景には、憎しみ合うことではなく、一つになる道を選んだという人々の心の変革、そして外からの援助ではなく、ルワンダ人の手によって国を復興させようとする国の姿勢があるように思いました。
ルワンダの復興の歩みの中で一生懸命生きる人々のことをこれから皆様にお知らせしていきます。さらに、東アフリカの様々なパートナー団体との活動、特にルワンダ・ケニアでの世界里親会の活動も日本の皆様にお知らせしていきます。ハンガーゼロ・サポーターとなってくださり、皆様と一緒にアフリカの飢餓と貧困と闘う人々を応援できればと願っています!
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