2013年05月20日
【フィリピン】明るい未来を信じて勉強に励むアポセンターの子どもたち
ミンダナオ島のダバオ市内から車で3時間余行くと、フィリピン最高峰アポ山の中腹(標高約1,200m)にあるティボロ村に到着します。今回はこの村で世界里親会の里子支援を受けている子どもたちの生活をご紹介いたします。
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【ジェファーソン・パントニアル君(14歳)】
ジェファーソンの家族はバゴボ・ダガバワという少数民族に属しており、両親と4人の兄弟姉妹がいます。もともとダバオ市内で家族一緒に暮らしていましたが、母親が病気で働くことができず、建設作業員の父親の稼ぎだけでは子どもたちを養うことが困難になったために、3年前から4歳の妹と共にティボロ村の祖父母の家で暮らしています。
彼の祖父は高齢のうえ体の痛みがあって働けないので、祖母が他人の畑でとうもろこしやアバカ(マニラ麻)、コーヒーの収穫を手伝い、その日当で生活しています。
将来は教師になりたい
ジェファーソンは勉強熱心で学校の成績も良く、特に算数と理科が得意です。今年3月には小学校を卒業し、6月からは高校(日本の中・高に相当し4学年制)に進学する予定です。将来は学校の先生になる夢を持っていますが、その前に挑戦しなければならないことがあります。それは高校を卒業することです。彼は質素な暮らしの中でも満ち足りた心を持ち、神様が与えてくださるものを用いて前進していく子どもです。
ジャスミンもティボロ村に住み、現在高校1年生です。ティボロ小学校を卒業したときは、卒業生総代に選ばれました。家族は両親と兄弟と従妹の5人です。父親は農夫、母親は叔父さんの店で働いています。
朝は4時に起きてお弁当を作り、友達と一緒に学校へ行きます。学校は徒歩で片道1時間半かかります。雨季には道がぬかるんで通学がたいへんですが、彼女は、遠くても勉強を続けることがより良い明るい未来を手に入れることにつながると信じて頑張っています。
デザインの才能で家計応援
学校から帰宅する時間にはまだ母親が店で働いているので、彼女が代わりに晩御飯をつくり、食後は食器を洗い宿題をして9時に就寝します。学校が休みの時や時間がある時には、伝統的なブレスレットなどのアクセサリーを作っています。彼女は手先が器用で、物を作ったりドレスのデザインをしたりする才能を持っています。作品を売ると収入になるので、経済的にも両親の支えとなっています。
今後とも子どもたちへのご支援よろしくお願いいたします!
フィリピン、アポセンターを含め現在4カ国でチャイルド・サポーター募集中です。
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