2012年08月28日
西アフリカ・ニジェールで大規模洪水が発生(写真追加)
当機構がハンガーゼロ・アフリカの活動を続けている国の一つ西アフリカのニジェールにおいて、このほど降り続いた雨により、首都ニアメに流れるニジェール川が氾濫し、流域や一部市街地にも洪水による被害が出ているとの緊急情報が、現地活動パートナーのジャック牧師から入りました。

8月21〜23日に降り続いた雨で流出したサガ村の家屋、粘土で作られた家屋は水害に弱い欠点がある
ニアメ市内の大学建物の中、ボートを使って必要なものを取り出している
ニジェール川に押し寄せた水は、上流に位置するマリから流れ込んだものとみられ、現在の川の水位は避難レベルの4.3mをはるかに超える6.9mにまで達しているとのこと。このためにすでに流域を中心に2434の家屋が流出、さらに3267の家屋が危険にさらされ、今後被害が拡大していけば34万人に緊急食料と住居の必要が出てくるとの見方が出ています。

市街地に洪水が流れ込んでいるようす 氾濫する前のニジェール川(今年7月撮影)
洪水による人々への衛生状態の悪化も心配される中で、さらに深刻な被害が懸念されているのが、8月末から9月の収穫期を迎えている主食穀物のミレット及び米で、洪水の影響で収穫が大幅に落ち込めば、深刻な食料不足が避けられないとしています。ニジェールでは、一昨年の2010年にも大規模洪水が発生し、300万人が食料危機状態に陥りました。そのため当機構は、現地で食料支援などを展開していたバルナバス・ファンドを海外パートナーとして、穀物、粉ミルク、ビタミン剤、蚊帳(薬剤塗布のもの)などの緊急支援を行いました。
当機構は今年7月中旬、スタッフが再び現地のコミュニティーを訪れ、支援後の状況を確認するとともに、ニアメと約700㎞離れた地方の町マラディー(マラディーでも洪水被害が発生している)において、コミュニティーのリーダー(参加者130名前後)を対象とした自立を励ますセミナーを開催したところでした。当機構は、今後も現地パートナーと連絡を取りつつ被害状況を見極め、ハンガーゼロ・アフリカの取り組みとして支援を継続していきます。
ぜひ、被害が甚大なものとならないようにお祈りくださるとともにハンガーゼロ・サポーターとして継続的な支援をお願いいたします。

首都ニアメの様子(洪水前) 主食のミレット(収穫期には人の背丈をこえる位に成長)
今年7月のニジェール訪問については、これから飢餓対策ニュース9月号などで報告いたします。
皆さんの支援は、確実に人々の必要と自立への励ましとなっています。
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