2011年06月17日

マンドリンの夕べ(コンサート)


6月12日日曜日の夕刻、仙台市太白区の仙台富沢キリスト教会にて、マンドリンの夕べ(コンサート)が開かれた。

第一部は、仙台市内を拠点に活動し創立から46年を迎えるマンドリン合奏団「チルコロ・マンドリニスティコ・フローラ」の
皆様による、マンドリン演奏。
代表・高橋五郎氏は、始まる直前に、
「先日も被災地で演奏をさせて頂きました。台風が迫っていたため、聴衆は片手で数えるほどの人数でした。でもその中で涙を流して聴いて下さる方がいらっしゃったんです。たとえ1人でも良いんです。どうかマンドリンの音色によって癒しや慰めを感じて下さる方がいらっしゃったら、被災された方々や支援活動をされている方々のお役に立てるなら、これほど幸いなことはありません。」とお話下さった。
その真心からの演奏により、マンドリンの繊細な音色が重なり合い優しく力強いハーモニーを生み出し、聴く者にとって心休まると同時に再び立ちあがる新しい力が沸いてくるようであった。

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【マンドリン合奏団「チルコロ・マンドリニスティコ・フローラ」の皆様】

第二部は、軽食を取りながら、現在宮城県内で復興支援活動中のNGO団体「サマリタン・パース」と当機構から、被災地の現状と今後の活動報告。

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【NGO団体「サマリタン・パース」と当機構スタッフによる活動報告】

主催の仙台富沢キリスト教会牧師・阿部頌栄先生は、
「報告を伺いながら、聞いている私たちにもこれから出来ることって何だろう・・・って考えていました。そのひとつは"伝えていく"ことだと感じました。震災が起きて3カ月が過ぎようとしている今、時が流れる中でどうしても人々の被災地へ向ける心が当初より薄れていってしまうのでは、と感じることがある。でも復興のためにはこれからも長い道程が続いていきます。被災地での状況と必要を聞いた私たちは、人に伝えて、共に復興への心の火を灯させて頂きたい。」と語って下さり、参加者の皆さんも頷いておられた。

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【阿部頌栄先生(右)と「ワールド・べイクド・チーズケーキ」店主(左)、「ほの香」店主】

軽食は地元・富澤の地で営業されているチーズケーキ専門店「ワールド・べイクド・チーズケーキ」と自家焙煎豆工房「ほの香」より、ご好意で提供されたまろやかなチーズケーキと温かなコーヒー。

それぞれの形での協力が寄せられ、被災者・支援者という枠を超え、共にこの震災を乗り越える仲間としての歩みを確かにされたように感じるひと時であった。

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