2011年05月28日

今年初めてのそうめん


JIFHは東松島地域で、日本キリスト改革派東仙台教会のチームと協力して現地での復興活動を進めている。
この地域は津波により戸建住宅の1階部分が浸水(床上1m~2m)。人々は2階部分で生活している。


当機構のボランティアチームもこの地域で活動する中で多くの被災された方々と出会った。
高橋さんもその一人。彼はとても元気な61歳の男性で、一人暮らしをされていた。

「震災後、1週間は地獄のようだった。余震が怖くて毎日2時間くらいしか寝れなかった。
 1階に知らない人が侵入するので、毎晩、木刀をにぎりしめながら眠った。」
と当時の過酷な日々を振り返る高橋さん。

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手つかずだった家の中も外も、大勢のボランティアチームの働きにより、徐々にきれいになっていった。
泥だしや床はがし、屋内の拭き掃除など作業を進めていくうちに、会話も増え、顔を合わすたび、喜びも増していく。

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先日、作業が一通り終わった高橋さんの家を再度訪問。すると、
「ボランティアの人たちには本当にお世話になった。だから、明日そうめんをごちそうするよ」
と高橋さんが翌日のお昼にボランティアメンバーのためにそうめんをごちそうして下さった。
皆で今年初めてのそうめんを晴れ渡る空の下でおいしくいただいた。

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後日、その感謝と出会えたことの記念に、ボランティアのイ・ナンヨンさんが高橋さんに似顔絵をプレゼント。

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「家が綺麗になること」、「物が豊かになること」が、「復興」ではない。
被災された方々が元気を取り戻し、共に手を取り合い、一緒に復興への道を歩んでいくこと。
同じ一人の人間として心と心が通じ合う関係をこれからも築いていきたい。

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【5月26日東松島。右がイ・ナンヨンさん(「開拓者たち」という韓国のNGOスタッフ)】
彼女は5月10日から当機構のボランティアチームに加わり、東松島地域での泥だしや家屋の清掃作業に取り組んでいる。

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