2011年05月10日
ボランティアの私にできること
(報告:ボランティア・与那覇博)
石巻市鹿妻地区へ、宮崎から送られてきた野菜を配布。
その近所で一人のおばぁさんが畑の手入れをしていたので、声をかけた。
このおばぁさんは震災前に息子さんとおじぃさんを亡くしていた。
おじぃさんの葬儀が終わった直後に、あの東日本大震災が発生した。
おばぁさんの家の1階部分は津波が浸水し、おじぃさんの遺留品が流されてしまった。
愛するおじぃさんを失ったショックと、地震や津波の恐怖のために、眠れない夜が続いた。
外に出る気にもなれず、家の中でひきこもりがちだった。しかし、このままではいけないと思い、
今日は思い切って外に出て畑の手入れを始めたのだ、と涙をためながら話してくださった。
「津波でダメになったおじいさんの畑を少しずつ元の姿にもどして行きたい」
その言葉に私の心は震えた。
被災者の方々の傷は深い。
しかし、それでも復興していこうと希望を持ち、前向きに歩みだそうとする方もいる。
今回出会ったおばぁさんも、その一人。私に何ができるのか?
被災地の方々の声に耳を傾けること。そして続けて関心を持ち続けること。
おばぁさんに支援物資をお渡しし、
「また必ず来ます」と約束をして別れた。
ボランティアの私にもできることはある。
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