2011年04月18日
一人の小さな手、手と手が結ばれた出会い
日本国際飢餓対策機構親の森祐理親善大使が、18日から20日まで再び被災地の仙台や気仙沼を訪れ、避難所での慰問ミニコンサートが行われている。その中でひとつの出会いが生まれた。
18日、森親善大使は被災した一人の小学校教諭との出会いを求めて避難所にもなっている坂元小学校(宮城県亘郡山元町)に足を運んだ。その教諭は、門間裕子さん(もんま・ゆうこ)。彼女は震災で流された山元町立中浜小学校の教諭で、いまは助かった児童とともに同じ山元町の坂元小学校に合流している。門間先生も自宅が流出し、ここで避難生活を続けている。
その門間先生は、傷ついた児童を何とか励まそうと、10年ぶりに教科書に復活した「ひとりの小さな手 なにもできないけど・・」のフレーズで知られる本田路津子さん作詞の歌を教え続けていた。その取り組みをNHKが取り上げた。
そのことを作詞者の本田さんも知り、「森さんが被災地の山元町に行かれるなら、ぜひ門間先生を訪ねて、ありがとうの言葉を伝えてほしい」との伝言を受けた。
震災で自宅を流され、傷ついた児童を励ますために、自身も痛んでいるであろう心を奮い立たせて、愛する子どもたち同士の手と手をつなぐために、一つの歌を教え続ける門間先生。作詞者の本田路津子さんからの門間先生への感謝と激励、そして避難所でその歌を歌いながら被災者を励ます森親善大使の訪問。「みんなの手とあわせれば 何かできる 何か できる」という歌のフレーズがこの出会いの中にもあった。
「ひとりの手」 訳詞:本田路津子/作曲:ピートシーガー
ひとりの小さな手 何もできないけど
それでも みんなの手とあわせれば
何かできる 何 か できる
ひとりの小さな目 何も見えないけど
それでも みんなの瞳でみつめれば
何か見える 何か見える
ひとりの小さな声 何も言えないけど
それでも みんなの声が集まれば
何か言える 何か言える
ひとりで歩く道 遠くてつらいけど
それでも みんなのあしぶみ響かせば
楽しくなる 長い道も
ひとりの人間は とても弱いけど
それでも みんなが集まれば
強くなれる 強くなれる
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