2011年04月14日
壊滅的被害の気仙沼に慰めの十字架立つ
「津波で流され、土台と床だけが残った教会堂につもった瓦礫を取り除いてほしい。ここに教会があったことを示し続けたい」気仙沼のキリスト教会の牧師から悲痛な叫びが届いた。これをうけて当機構現地チームとTCI(東京キリスト教学園)のボランティアらが気仙沼に向った。
気仙沼第一聖書バプテスト教会(嶺岸 浩牧師)は、気仙沼湾から僅か数百メートルのところにあった。押し寄せた津波により、改築してまもない教会堂は周りの建物といっしょに土台と床だけを残してすべて流出。嶺岸牧師は、津波の警報をきいてすぐに避難したため自身は無事であった。
津波の脅威が去り再び牧師が見た教会があった場所には、どこから運ばれたきたのかも分からない瓦礫の山がつもっていた。「このままでは、ここに教会があったことが忘れられ、瓦礫の中に埋もれる、なんとかしたい」そのような牧師の叫びが当機構にも届き、震度6強の余震があった翌日、交通渋滞が激しい中を片付け応援チームが気仙沼に集まった。
作業は持ち込んだチェーンソーも使いながら、瓦礫を手から手へほぼ手作業で慎重に進められた。その介もあって夕方近くには瓦礫を取り除き、残された床を清掃、流木を使って十字架を立て上げることができた。
見渡すかぎり瓦礫の平野となったそのところに立つ十字架。心のケアが叫ばれる中、地域の人々の心に慰めと希望を伝えるものとなることを願う。牧師は自らも傷つきながら、なお希望を失わず、青空がみえるこの教会で地域の人々の復興のために祈りを捧げつづけている。
「ゆれ動く地に立ちて、なお十字架は輝けり」(聖歌397番より)
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