2011年04月13日
子どもと思いっきり遊んであげてください
(小島スタッフ報告)
TCI(東京キリスト教学園)ボランティアのメンバーと東松島市のある小さな避難所に行った。そこでは、約30名が避難生活を続けておられた。物資は届いており緊急的な必要はないようでもある。まず私たちは避難所のリーダーの指示で支援物資の仕分けや瓦礫の撤去のお手伝いをしたが、次に委ねられたのが「子どもと遊ぶ」ことであった。これがいま避難所で重要な役目ともなっているという。
事前情報として、「避難所の子どもたちは、想像以上に愛を必要としている。」という事はスタッフから聞いていたが、まさかここまでだとは思わなかった。
私が仲良くなった6歳の女の子は、その小さな手のひらで私の手をギュッとをつかみ、私の側をひと時も離れようとしなかった。そのため私がトイレにでも行こうものなら、泣きじゃくり、その声を耳にするまわりの人たちを慌てさせてしまう。この子は自分で感情をコントロールできないのではと思った矢先に、避難所のリーダーの方に呼ばれた。
「あの子はPTSD(心的外傷後ストレス障害)の疑いがあるから、とくに愛を注いで遊んであげて欲しい」との助言を受けた。聞けば、あの津波が襲った日、この女の子は自分のおばあちゃんが津波に流されて行くのをその目で見たのだという。小さな心にあまりにも大きな傷を受けていたのだ。このような心のダメージを受けている子どもも多いことだろう。
いや、子どもだけではない、避難所に避難してきた人全員が多かれ少なかれ心に傷や恐れを抱えている。とくに東北地方の方は忍耐される方が多いように感じる。外からこの地に来た私たちにはそれが見えにくい。しかし連日のように頻発する大きな余震により、心的なダメージが深まっている方もおられるだろう。過酷な避難所生活が長期化するのが避けられない状況の中で、物資では満たすことのできない心のケアという支援が必要だ。物から人へのシフトチェンジも考えていかなければならない時期にきている。
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