2011年03月23日

パン・アキモトさんが焼きたてパンとパンの缶詰で温かい応援!


吉田スタッフの報告(仙台)

3月22日の午後、当機構支援企業の一つパン・アキモト(栃木県那須塩原)の秋元社長が、焼きたてパン2000食分、パンの缶詰(救缶鳥)数百食分をライトバンに満載して仙台のベースキャンプに来られた。

それをもって、約1000人が避難されている六郷中学校(仙台市若林区)に届けた。これには、当機構の岩橋理事長も参加、避難所生活をしておられる方々にパンを渡しながら励ました。
パンの缶詰は、長期(最長3年)保存ができる世界初のもので、阪神・淡路大震災の時に避難所で手がつけれずに処分される自分のパンを見た秋元さんが「パン屋として何とかしたい」と苦労の末に生み出された製品。長期保存がきくだけでなく、パンの風味が保たれるので、今では多くの自治体や企業が緊急備蓄食料として採用している。
この日提供されたパンの缶詰は、備蓄用として納品した全国の企業などに「被災者のためにぜひ提供して欲しい」と秋元社長が声をかけて集めた。そのパンの缶詰めの中には、手書きの応援メッセージが書かれているのもあり、それを読んで涙を流す姿もみられた。

その後、多賀市笠神の塩釜聖書バプテスト教会にいき、大友幸一牧師とともに近隣の方々にパンの配布を行った。同教会の周辺では、食料不足に燃料不足が重なって、とくに高齢者が食料を確保するのが困難な状況にあった。大友牧師はそれを少しでも助けたいと願っておられた。
パンを受け取った一人の婦人は、「スーパーに行って頑張って長時間並んだのに、自分の前で売り切れになってがっかりして帰ってきたところでした。本当に嬉しいです」と語る。そして「でも、私なんかよりもっと大変な方がおられるのに、こんなに頂いていいのですか」と他の人への心遣いも。(ご高齢の方はだまってじっと忍耐されている方が多い)
その時「私はパン屋です。パンを届けるために栃木から来ました。だからいいんです」と秋元さんの笑顔は温かさに包まれていた。それはアンパンマンのようでもあった。
写真は避難所でパンを運ぶ当機構・岩橋理事長(右)
なおこの日の模様はテレビ取材があり「ガイアの夜明け」(4月)で紹介される予定。
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