=リーダーの考え方が変わってきた=
昨年2月に引越し、12月の台風、共産ゲリラのメンバーになるように勧誘、コロナ、次々とチャレンジが到来しますが、村の人たちは村づくりに取り組み続けています。台風被害のあと、最寄りのタガログの村に避難させていただいていた時、村長さんが「10名の人が畑を整備してくれたらお金を払おう」とおっしゃって下さった時、リーダーは「なぜ、村の人たちのために僕たちだけが大変な思いをしなければならないんだ。お断りだ」とその仕事を受けませんでした。しかし、この6月に村の7人のリーダーが村の人のために働いて7,000ペソで村の人々の食べ物を買ったのです。残りの4,000ペソで村のお店を建て、商品を用意しました。下の村まで必要なものを買いに行かなくていいようにです。リーダーの考え方が変わってきました。村の人に支えるリーダーへと変わってきたのです。
さて、このお店の管理をどうするのでしょう。リーダーによれば「商品がなくなって、手元に元手の4,000ペソあれば上手くいってる。足りなかったら赤字。また代表者が働きにいく。」スタッフがお帳面の付け方を説明しました。以前にも家計簿の付け方を学びました。上手くリンクすることができるようスタッフが根気強く寄り添います。
家計簿をつけるのは苦手ですが、貯金をすることの大切さを学び、政府から給付金をいただいた時、きちんとお金を取り分けて、38家族中27家族が管理することができています。一歩一歩です。
【写真:村のお店】
=学校が始まるに当たり、コロナ対策=
感謝なことにコロナの感染はこの村にまで拡大していません。政府のコロナ対策指導があり、機会を捉えて、手洗い用石鹸を配りました。みんな手を洗い、お洗濯もしていたそうです。今まで何度も手洗いの説明をしたり、デモンストレーションをしたり、ビデオも見せたりもしましたが、新しい習慣はなかなか身につきません。スタッフは今まで何度も教えてきたことを思い出すようにビデオクリップを用いてもう一度、手洗いの大切さを教えます。
例年学校は6月始まりですが、コロナの影響で今年は8月24日に始まる予定です。保護者は新学年に備え、新しい教室をもう一つ建てました。74名の子どもたちが学校で学ぶ予定です。教育省より授業を始めるにはマスク、サニタイザー、石鹸を用意するようにと指導があり、HOLPFIは衛生用品を支給する準備を始めています。
生活の仕方、考え方を変えるのは私たちにとっても難しいことです。ひっそりと外部からの影響を受けないように生活してきた村の人たちが一歩一歩、前に踏み出して、自分たちの力で住み良い村を築き上げれるようにHOLPFIは共に歩みます。