ハンガーゼロ アフリカ」とは

小西小百合

2018年07月27日

変わるものと変わらないもの

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ボリビア他民族駐在 小西小百合

小西RGB.jpg「ルシオが農作業中に木から落下して左腕二箇所を骨折した!」「えっ、あのルシオ君が?」FH米国スタッフが私に連絡してきたのは去る5月29日。「あのルシオ君」というにはわけがありました。それは昨年10月にこのスタッフから緊急の相談を受けていたからです。

 「トロトロ郡のリステ村にとても貧しい一家がいる。彼の父親はアルコール依存症で3年前に死亡、母親は歩行困難。13歳のルシオ一人で小さなトウモロコシ畑とヤギの飼育、村の人たちの農作業の手伝いで細々と生活していて現金収入は殆ど無い状態。現在の簡素な家は倒壊寸前で、彼らは外に布を引いて眠り(その後倒壊)、雨季には知人宅や学校の軒下などを転々として夜を過ごしている。11月からは雨季。せめて1部屋だけでも雨つゆをしのげる場所を作ってやれないだろうか」とのことでした。
 私は出席している町の教会で呼びかけ、協力者を募ったところ、隣人への思いやりの心を何人もの人が具体的に示して下さいました。その結果、彼一家のために泥レンガとトタン屋根の家(6m×4m)を建設でき、私たちは皆とても喜んでいた矢先だったのです。その喜びもつかの間のルシオ君の事故の一報!彼は地域の診療所で副木を添えただけで4日間激痛に耐えていました。「お金が無いので大きな病院に行けない。行っても町での滞在費や治療費をとても払えない」と本人も村の人たちもあきらめていたからです。
手術成功後にも困難が
 私は神様に祈り上司に「必要は神様が必ず満たして下さるから、とにかく公共バスで誰かに連れて来てもらうように指示して下さい!」と進言しました。同じ村出身でコチャバンバ在住の人と連絡がとれ、その人のサインがあったので10時間かけて町に移動して緊急入院でき、事故後7日目に手術は成功。しかし新たな困難が待ち受けていました。
 実は彼には出生証明書や身分証明書などの正式な書類がないことが判明し、未成年は親の許可書が必要だが母親も何一つ身分証明書類がないため、親子だと証明することができず、退院許可が下りないということが分ったのです。これでは退院できないどころか、法律に基づく引き取り手がいなければ彼は政府の施設に送られることになります。まさに八方ふさがり!「神様、どうすればいいのでしょうか。どうか知恵を与えて下さい。助け手を与えて下さい!」と祈り、解決策を模索しました。

〈続く〉

手術が成功したルシオ君と.jpg

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