ハンガーゼロ アフリカ」とは

NewsLetter巻頭言

2018年02月01日

愛を選び続けましょう

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 2015年9月の国連サミットで採択された「持続可能 な開発のための2030アジェンダ」にある17目標の1番 目「貧困をなくそう」と2番目「飢餓をゼロに」は日本 を含む世界の国際飢餓対策機構のビジョンであり、支援者の皆さんと共に目指しているゴールでもあります。 またこれは当機構の海外駐在員及び現地パートナーと様々な取り組みを続けてきたことです。特に「ビジョ ン・オブ・コミュニティ」という、現地の人々自らの視点 に立ち、自らの資源と力で自立に向かうための新たな アプローチは「飢餓と貧困」を克服していく上での重要な推進力となります。

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【写真:妹に勉強を教える姉(カンボジア・スバイルー)】

 目標の2030年はまだまだ先のように見えますが、今からわずか12年後となり、12年後に「飢餓・貧困をゼロに」という目標が達成されるならば、当機構や支援者 の皆さんにとってもこの上のない喜びであります。そして飢餓対策機構という組織の存続が見直されることにもなります。"からだ"だけではなく"こころ"の飢餓もなくなる本当の意味での持続可能な社会が生み出されていくならば、当機構はその使命を終えて解散という最高の ゴールを迎えることができます。
 
 しかし今日本が位置する東アジアでは、国と国との緊張状態が高まりつつあります。戦争回避のための硬 軟交えた対話は続いていますが、一方で互いに軍備増強の備えも抜かりなく、といえば語弊があるかもしれ ませんが、着実に強められています。日本の防衛費も6 年連続増となる予算案が計上されています。さらに米国のイスラエル大使館エルサレム移転計画は、中東地域の緊張状態をさらに高めていく懸念になっています。 もし世界各地で次々と戦争が起これば、「飢餓をゼロに」の目標達成は非常に厳しくなるでしょう。

 当機構のコンゴ民主共和国駐在員、ジェローム・カセバは、紛争の火種が絶えないコンゴで愛による地域変革(国づくりの第一歩となる)を現地の人々と続けてい ます。彼は2014年の世界食料デーの大会講演でこう語りました。「紛争やテロの問題解決は愛以外にありま せん。紛争が続く限り飢餓はなくなりません。」 「憎しみから生まれるものは破壊、愛から生まれるものはいのち」。名言ではなく、誰の心にもある良識で す。これからも愛を選び続けましょう。愛を信じていき ましょう。最高のゴールを迎えるために。

日本国際飢餓対策機構 広報主任 鶴浦弘敏
(2月号巻頭言No.331)

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