「どうして君が泣くの
まだ僕も泣いていないのに」
この曲は、熊本震災支援で活動している時に、
南阿蘇の男の子がボランティアたちの前で歌ってくれた曲です。
その力強い歌声と優しい歌詞に、思わず目頭が熱くなりました。
ドラえもんが大好きなその男の子は、まだ小学校就学前でしたが、
映画の主題歌となっていた「ひまわりの約束」の歌詞を完全に暗記。
その場にいたボランティア全員が聴き入ってしまいました。
しかし、そんな彼にも震災の影響はみられました。
震災後、母親から離れられなくなっていたのです。
続く余震に対する不安、環境の変化からくるストレスなどから
赤ちゃん返りをしてしまう子どもたちは多いようです。
私は、支援活動の合間に
そんな子どもたちのために少し時間をつくり、
思いっきり遊ぶ時間をつくりました。
数人の子どもたちでしたが、あまりにエネルギッシュ過ぎて、
私は完全に打ちのめされ体力の限界を何度も越えまくりました。
それでも、子どもたちの笑顔に何度も体力が回復。
遊ぶ、ぶっ倒れる、遊ぶ、ぶっ倒れる、遊ぶ、ぶっ生き返す...を繰り返し。
気が付けば、私の服はそれまでのどんな片づけ作業よりもよごれていました。
帰り際、一人の女の子が猫のぬいぐるみをくれました。
その子のお母さんに伺ったところ、
「このぬいぐるみは一番のお気に入りです。
この子の気持ちなので、受け取ってあげてください」
とのことでした。
いつも運転している座席の前に、
そのぬいぐるみを置かせていただきました。
「ひまわりのような
まっすぐなその優しさを温もりを全部
これからは僕も届けていきたい」
熊本ではいまだ8911人(5/23現在)の方が避難所での生活をされています。
これから梅雨の時期に入り、阿蘇地域では土砂災害の危険性も高まっています。
被災された方々、特に子どもたちが守られますように。
『そしてイエスは子どもたちを抱き、
彼らの上に手を置いて祝福された。』
(マルコ10:16)
And he took the children in his arms,
Put his hands on them and blessed them.
(Mark 10:16)