世界の飢餓の状況や私たちの働きを知っていただくための書籍、また自立開発、緊急援助に関する書籍などをご紹介しています。
ゴンダールのやさしい光
価格:1680円(税込)
絵:葉 祥明
文:みなみ ななみ
英訳/解説:日本国際飢餓対策機構
発行所:株式会社自由国民社
エチオピアで大飢饉があった時、スタッフのひとりが、そこで出会ったおじさんと小さな女の子の心温まる交流。
神田英輔氏の体験を美しい絵本にまとめられた「ゴンダールのやさしい光」についての感想を述べさせていただけますことを心から喜んでおります。
エチオピアから日本に派遣された大使としてうれしく思うことは、神田氏はこれまで余り知られてこなかった私たちエチオピア人の側面を紹介してくださっているということです。世界中の多くの人々は「エチオピア」と聞くときっと飢饉や飢餓のことを思い浮かべ、エチオピア人のもっている親切さ、愛などについては聞いたこともない方々が多いと思います。
この物語に登場している老人・・・自分のもっていた少ない食糧を幼い二人の女の子に分けてあげた老人・・・が示した親切さや愛は、長いエチオピアの歴史において決して珍しいことではないのです。大災害や飢饉に襲われながらもエチオピアという国が何千年も続いてきた理由は、実はこのような人々の暖かさがあったからだと言えるでしょう。
この絵本は日本の方々がエチオピア人を理解するのに非常に役立つものですし、また、自分が悲惨さの中にいるときでさえ困った人々を思いやるようなエチオピアの人々に、日本からの助けの手を伸ばすことに役立つものになると信じています。
私が願うことは、この絵本を読んでくださる方々があの老人の模範に倣うひとり一人になってくださることです。
コアング・ツッツラム・ドゥング(在日エチオピア大使)
人は出会いを通して成長する。
人との出会い、本との出会い、発見との出会い、挫折との出会い、悲しみ・喜びとの出会い等。
教育とはこのような出会いを提供することといっても過言ではない。この本の主人公にも出会いがあった。ボランティアを通じてエチオピアの貧しい村で。彼はゴンダールの分かち合う心と出会い、生きる新たな力を得た。同じように、私は明日の日本人に出会ってほしい。この本を通して、またボランティアを通して。「共に生きる」ことを喜びとする日本になっていくために。
岡谷重雄(元文部科学省大臣官房国際協力政策室長)
あの人は今どうしているだろうか?
「本当の飢えの苦しさ、悲しさを身に沁みて知っている人たちは、やっと手にしたわずかな食べ物であっても、それをもうひとりの親しい人の飢えを、何とか少しでも満たしてあげられないかと考える。」
“ゴンダールのやさしい光”は、そのことを実際に見た人の物語である。このようなことが、今の日本人の間で起こるだろうか。今や地球はひとつの村ほどに小さくなってきたという現実に気づかなかったら、これからどうやって生きていけるだろうか。子どもも大人も必読の書。
墨鉦平(D2760尾西RC元会員、D 360分区代理)
困っている人、助けを求めている人がたくさんいます。その人々の善い隣り人になりたい。でも・・・。
それは自分が困らない程度にと私の胸の内でつぶやく声があります。砂まみれ、ぼろぼろの服を着たゴンダールのおじさんのように「自分がうれしかったことを ただ同じように あの子たちにも」と言えない自分の中にある偽善。
この本を通して作中のぼくの心に焼きついたやさしい光を浴びることができました。
ありがとうございます。
宮城むつみ(那覇市立真和志中学校・校長)
この本の魅力は素晴らしいイラストです。不毛の黄土色の乾いた大地、澄みわたった青い空、希望のような一筋の小さな白い飛行機、小さな星が暗闇の空を寒々と映し 出す夜景。そうした光景をただ見上げる術しかないように思えるここの人々。
この色鮮やかな美しいコントラストが、読者の目を惹きつける。このイラストの風景を通して学校や病院はもちろんのこと、生存に欠かすことのできない水や食糧でさえ何もない殺伐とした光景であることが解る。
住民一人ひとり誰もが充分食べることのできない状況の中で、一人のお年寄りが、飲まず食べずの二人の子どもに家族のように食糧を分け与える。貴重なものをみんなで分け合って分かち合うことに、喜びや素晴らしさや生き甲斐を見いだせるのではないでしょうか。
こうした優しさこそが人間の本質です。そうした人間の本来持っている優しさを再認識させて、他人を思いやる心を育んでくれる一冊です。
箕田茂範 (沖縄県立八重山高等学校・教諭)
主人公のみなみくんと一緒に、世界で起こる飢餓・貧困・環境破壊などの問題を学び、私たちにできることを考えてみませんか。「まんが」で楽しく事実を知り、資料編でより詳しく学ぶことができます。またクイズもあって楽しみながら考えられるように工夫されています。お父さんお母さんが子どもと一緒に読んで、世界で起こっているこれらの問題を話し合うことができます。