2016年12月19日

【バングラデシュ】貧困の連鎖から解放された喜び


 元FHバングラデシュ事務局長(現FHアジア地域事務所代表)のティム・ダンツ夫妻が10月に来日、世界食料デー大会などで活動報告をされました。JIFHと協力して、バングラデシュならびにアジアで行っている取り組みについてお2人に伺いました。以下、ダンツ氏のコメントです。

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 今回は初めての来日でしたが、世界食料デー大会のためにお招き頂きとても光栄です。多くの若者をはじめ様々な年代の方が、JIFHの働きに関心を寄せ、喜んで活動に加わり支えているのを見て感動しました。講演の後に追いかけて来て質問されるなど、よい反応があったこともとても嬉しかったです。

 FHは支援を開始する際に独自の調査を行っています。今回、世界食料デーの募金でご支援頂く貯蓄グループは、調査で経済的に最貧状態として選ばれた女性たちで、その子どもはチャイルドサポーターの支援を受けています。

貯蓄を通して学ぶ母親たち

 バングラデシュでは、女性が家から出る機会は非常に限られています。貯蓄グループは、お母さんたちに、集まって一緒に貯蓄をし投資をするというそれまでなかった機会を与えています。この活動を通してお母さんたちは貯蓄の大切さを学ぶだけでなく、お互いを信用すること、責任を果たしていくことを 学んできました。貯蓄額が増え、いよいよ借入をして小さなビジネスを 始 めようというところまで来ています。

 次のステップを踏み出そうとしているお母さんたちですが、実際にビジネスを始める前に、縫製技術やお店の経営などのトレーニングが必要ですので、今回JIFHの協力によってその後押しができることは本当に感謝です。

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助けられる側から助ける側に

 FHは、支援から脱した地域のリーダーたちが年に一度集まって、その後の地域変革についてお互いの成功例を学びあい、励まし合う機会を提供しています。そこで話された「わたしたちはもう貧しくなんかない」というあるリーダーの言葉に嬉しい驚きを感じました。最貧層として貯蓄グループに選ばれた女性たちがチャリティー基金を作り、他の人たちを助けているというのです。助けてもらう側に身をおいていた女性が、希望と自信をもち、他の人を手助けするようになったのです。

 そこでは「わたしは教育を受けていないし、子どもたちも教育を受けることができない。わたしたちはずっと貧しかったし、これからもずっと貧しいままだ」という貧困の連鎖が当たり前のように存在していました。しかし日本の人たちの温かいご支援によって現地のスタッフがきめ細かい励ましとサポートを続けることができて、絶望を希望に変えることができました。

 10数年ご支援頂いたリシパラに引き続き、マチュパラでの支援プログラムが始まっています。本当にたくさんの方々が、JIFHを通してバングラデシュだけでなく、アジア、そして世界中で、飢餓と貧困を克服しようとしているコミュニティーの変革の歩みを支えてくださっていることを、改めて感謝申し上げます。(ティム・ダンツ)

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