2016年07月11日

【ルワンダ】平和に貢献できる人を育てる


JIFHがチャイルドサポーターを通して支援を続けている、ルワンダのピース国際学校を6月に国際渉外部の浅野陽子が訪問しました。以下、レポートです。

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【写真:デニス氏と試食する浅野スタッフ】

平和に貢献できる人を育てる

 子どもたちが平和に暮らせる世界の実現のため、世界中の子どもたちが来て学べる場となることを願って設立されたピース国際学校は、ルワンダ人でありながら1959年の革命の影響で難民としてコンゴで育ったデニス・ムガボ牧師が始められた学校です。

 デニス氏は「1994年の大虐殺の約3ヵ月後にルワンダに戻ると、すべての家に銃弾の跡があり、すべての家が壊されていた。虐殺後の混乱の中でどこを見てもストリートチルドレンだらけだった。」と当時の様 子を語ります。デニス氏は、そんなストリートチルドレン3人を世話し始め、やがて首都キガリで、識字教育と壁画などのアートを教えるFine Arts for Street Children という学校を始めました。それがピース国際学校の前身です。2002年にはコンゴやブルンジからの難民の子どもたちを受け入れ、本格的な学校をスタートしました。

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朝の給食

 政府の開発計画のために今はニャンザの地に学校を移しているピース国際学校ですが、幼稚園から小学校6年生まで、3歳から13歳の子どもたち約300人が学んでいます。遠くから歩いて通ってくる子どもたちや家では十分に食べることができない子どもたちが沢山いますので、1年生までは10時になるとミレットやメイズ、ソルガムなど5種の穀物でできたお粥とパンの給食があります。午後からも勉強を続ける中高学年の子どもの中で、家が遠かったり家庭が貧しいかったりする子どもにはお昼に給食が出されます。

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【写真:毎朝5種の穀物でできたお粥とパンを提供】


英語教育の狙い

 世界中の人たちと手を取り合って平和を実現する人財の育成を目指しているこの学校では、英語を母語とするウガンダ人の教師を雇用して英語教育に力を入れています。校舎の眼下には平和に貢献した人たちの絵を施した宿泊施設があり、近隣諸国からの難民に一時的な宿泊場所として提供し、難民キャンプに入れるよう手助けをしています。またそのような新しいお友だちが増えた時には、一体何が起きたのかを学び、平和について考える機会としています。

 デニス氏は、敷地内を案内しながら、「Fine Arts for Street Children」当時の生徒たちは今では成人して家庭を築いている。この絵は彼らがお礼にと描いてくれたものなんだ。」と嬉しそうに教室や宿泊施設に描かれている壁画を見せてくれました。

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 初等教育を修了した地域の子どもたちが引き続き質の高い教育を受け、平和に寄与する人財となっていくことを願うこの学校では、中学・高校の開校を計画してきました。資金不足で中断している校舎の建設を一日も早く再開し、2020年には地域の人たちのために大学も開校したいと、デニス氏の夢は膨らみます。

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