2016年04月01日

【ネパール】地震被災者復興支援(報告:森祐理親善大使)


 ネパールは2015年4月25日の大地震とその後の余震の影響で甚大な被害を受けました。JIFHは現地で15年以上にわたってネパールで支援活動をしてきた韓国国際飢餓対策機構と協力しながら、最も被害の大きかったシンドゥパルチョクを中心に食料、衣類、建築資材の支援などをさせていただきました。今回、日本から森祐理親善大使を派遣し、ネパールで被災した子どもたちにコンサートを通じて、「こころの救援物資」をお届けすることができました。以下、森さんからの報告です。

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 サヴァイライ・ナマステ!(皆様こんにちは!)

 2月10日〜18日、ネパール大地震被災者支援コンサートツアーは特別な恵みの旅となりました!日本からタイのバンコクで乗り継ぎ14時間、フラフラで到着したカトマンズは、息ができない程の土埃と喧騒の街でした。ネパールは国家規模での電力不足で、1日13時間以上の計画停電。信号があっても使 えない ので、車とバイクが暴走していますが、あまり事故が起きないのが不思議でした。ガソリンもインドからの輸入制限のために不足していて、1000台以上のバイクや車が列を作って、1日〜3日間もガソリンを買う為に並んでいます。とにかくネパールは驚きの連続でした。

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 今回は、日本と韓国の飢餓対策機構の支援を得て、「Janajagriti」「Ever vision school」「New Horizon Academy」の3校でコンサートをさせて頂きました。どの学校も、幼稚園から高校生までが一緒に学んでいて、各校800人位の生徒さん達が大喜びで迎えてくれました。

 覚えたてのネパール語で歌い出すと、すぐに子どもたちも歌い始めます。現地でKFHIが良き支援をされていて、ワーシップソングも喜んで歌う子どもたちの姿に、私の方が感動しました。歌の後、一人ひとりに鉛筆のプレゼントを手渡すと、目を輝かせながら大切に受け取る子どもたち。心から来て良かった!そう思いました。

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復興にほど遠い現実...

 あの大地震では、子どもたちも色々な傷を受けたと思います。手遊びの後、私が地震で弟を失った話をし始めると、急に真剣になった子どもたちの表情を見て、まだ心の傷は残っているのだと感じました。

 また世界遺産である「バクタプル」という街を視察しました。地震で甚大な被害を受け、多くの方が亡くなった地です。元々レンガ造りの建物が多いので、レンガが山のように散乱しています。傾いた建物は、棒で支えているのですが、かえって危ないように思いました。鉄筋もセメントも使わず、泥でレンガを積んで建て直しているので、もっと専門的な支援があればと思います。テントのような仮設住宅もありましたが、家を再建できる経済力のある方は、ほとんどいないそうです。復興に程遠い現実を目の当たりにし、言葉が出ませんでした。

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 本物の愛と希望を求めて必死で生きている人々。素朴なネパールの人々と触れ合い、ここには忘れていた大切なものがあるように感じました。地震被害の支援としてのコンサートツアーでしたが、多くのことを学ばされ、経験することのできたかけがえのない旅となりました。今回出会った子どもたちが、希望をもって輝いて生きることのできる社会となりますよう、帰国後も祈り続けています。

(報告:森祐理)

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