2016年03月08日

【ボリビア】学校の取り組みが評判に


 2015年後半、私たちは特に子どもたちと家族の健康と栄養面の強化のために活動してきました。ボランティアの訓練、隣人会の結成、包括的な学校作り、家庭訪問などです。同時に、家庭や学校での菜園作りや小動物(ニワトリなど)の飼育もおこなっています。これらの活動はいずれも人々の食生活を改善するためのもので、アサワニ地区にある学校の一つでは蛋白質を補うために魚の養殖を始めました。(関連記事:【ボリビア】子どもたちの栄養のために

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現在の取り組み

 多くの生徒にとって、学校が第2の家となっていることから、私たちは家庭を対象とするのと同様に、学校でも様々な活動を行っています。健康と栄養に関する勉強会を行い、「子どもたちに焦点を当てた地域改革」の一部として1年前に温室栽培が始まりました。この取り組みは、予想以上の反響を呼んでいます。

 先日学校を訪問した際、里子の1人であるマウラがこう話してくれました。

 「私はこれまで、玉ねぎ、トマト、人参しか知りませんでした。でも今ではホウレン草、カブ、フダン草も知っています。寒い季節でも温室があれば野菜を作れることがわかって、家でもお父さんと一緒に温室を作っています。学校で教わった作物をいろいろ作ってみたいです!」

 教育省からも見学に来て、温室を見てとても驚き写真をたくさん撮って帰りました。町の学校にも良い手本となったようで、今では多くの学校で同様の取り組みが始まっています。

 世界里親会は、保健師や教育関係者、地域リーダーとも協力して、子どもたちのために、また地域全体を発展させていくための活動を進めています。人々は世界里親会の存在を喜び、特に新しい温室や子どもたちへの就学支援を感謝しています。しかし何よりも喜ばれているのは、私たちが一致して人々と共に歩んでいることでしょう。

教育の大切さに気づいた父親

 里子の1人、小学5年生のリタ(写真下)の父親はかつて町へ出稼ぎに行っていました。彼はそこでアルコールに溺れ、家族を顧みなくなりました。母親は農作業と家畜の世話に追われ、リタが羊の世話や勉強する2人の兄の食事の支度を手伝うようになりました。そして母親が胆嚢(たんのう)を患い仕事ができなくなったため、リタと兄たちは数ヵ月間学校を休んで働かなければならなくなりました。世界里親会スタッフは何度も家庭訪問をしてリタの家族を励まし、父親にも会って子どもたちが学校へ戻れるように話しをしました。

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 父親はもう町には行かず、妻と子を大切にして生きる決心をしました。子どもたちの教育の大切さにも気付いてくれました。現在、リタは学校に通い世界里親会が行う様々な活動に参加しています。いつか看護師になるのが夢だと話してくれました。

 リタの父親は3年前に作られた地域の保育所で働いています。同時に、土地を耕して作物を育て、得られた収入で子どもたちの学用品や服を買っています。リタの母親は病気も治って家畜や子どもたちの世話ができるようになりました。そして子どもたちが学校へ戻ることができた経験を近所の人に話しています。その結果周りの人たちは前よりも子どもたち、特に娘の教育について関心を持つようになりました。


心の飢餓からの解放を願いつつ

 JIFHは、飢餓・貧困の問題の解決には、その地域の人たちが外からの支援に頼るのではなく、まず自分たちに与えられている潜在能力と可能性に気づいて、「貧しくて何もできない」という心の飢餓から解放されること、そして、自らの力で歩もうとする姿勢を持つことが大切だと考えています。人々の変化が見える形になるまで、およそ10年の時間を要します。

 皆様のご協力によってのみ継続的な支援活動が実現します。ぜひチャイルドサポーターとなって子どもと地域を応援してください!

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ボリビアでは140名が、チャイルドサポーターを待っています(2016年3月現在)

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