2015年12月28日

【常総市】水害被災者支援ボランティア(第2回)


当機構は26~28日、9月の常総市水害被災者を支援するために、今年11月に続き2度目となるボランティア活動を実施しました。

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 今回は3日間で述べ24名(内JIFHスタッフ3名)が参加し、住宅の片付けや清掃をする班と炊き出し班に分かれました。活動は、現地で被災者支援を継続しているグループや個人ボランティアと協働で行いました。

25日と26日は、常総市水海道橋本町の古矢家具センター(今年8月に閉鎖)跡で炊き出しを実施、自宅に戻って生活再建をされている近隣住民らが多数足を運んでくださいました。今回炊き出しを行った橋本町は、浸水した水が4〜6日もひかなかった地域であり、最も被害の大きかった地域のひとつです。一階が浸水したために二階で在宅避難生活を送っています。家のリフォームや復旧が進まず、いまだに家でお風呂に入れない方々がほとんどです。年末の時期に、そのような安住の家がないという状況のために、世間から取り残されているように感じられる方々がたくさんおられるように感じました。だからこそ、今回のような炊き出しを通じて、被災地の方々が自分たちは忘れられていないということを感じる機会となり、とても励まされ喜んでくださっているようでした。

 26日の炊き出しには、パン・アキモトから秋元社長が社員と参加、揚げたてパンとドーナツ、パンの缶詰の配布を行っていただきました。とくに揚げたてパンは行列ができるほど大好評となり、用意した500食が1時間ほどでなくなりました。(27日の茨城新聞に記事掲載㊦)JIFH はフェアトレードコーヒーを提供、テーブルで住民同士が語り合ったり、ボランティアと会話しながらくつろいでいただきました。また、常総市の高杉市長と夫人も訪れてくださり、住民に声をかけたり、活動に対して激励をいただきました。
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 翌27日は、午後3時半からフルートのミニコンサート(支援を続けている埼玉のキリスト教会のメンバー)の後、炊き出し(シチューとコーヒー)を行いました。当日は少し気温が下がってきたこともあり、テーブルで「体が温まるね」「美味しいね」と声を掛け合いながら食しておられました。シチューは、地元の社会福祉法人の元料理長が市販のルーをつかいながら、プロの味付けで美味しく調理していただきました。そのため鍋にいれて持ち帰る方もおられました。
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揚げたてコーヒー.jpgのサムネール画像
 この近所で被災された70歳代の女性が現在の暮らしぶりについて語ってくださいました。
「私は主人と二人で集合住宅の1階に住んでいたのですが、川からあふれた水が段々上がってきて、160センチまできました。それで上階に住む人のところに避難させてもらって、自衛隊のボードで救出してもらいました。・・・その時に家のものが全部流されたこともあって、父ちゃん(主人)がショックを受けて、毎日毎日、家でテレビを見るだけで本当に何もしなくなってしまいました。元々はダンプの運転手で体も元気だった人だったんだけど、4年前の東北地震の後にちょっと災難に巻き込まれて、年齢的なこともあって会社からリストラされたんです。それ以来、何もしなくなっていたんですけど、今回の水害が追い打ちとなってふさぎ込みがさらに増してしまいました。私は、いつまでもくよくよしないで前向いていこうと言ってるんだけど、本当にただテレビを見ているだけで、家から一歩も出なくなり、これから先どうしたものかと思っています」
 この女性は、行政が借り上げた住宅への引越を今日終えることができたという。新しい住宅が確保できたことは幸いであるものの、心に大きなダメージを受けたご主人を支えながらの生活再建は並大抵ではないと思われます。
 26日と28日に行った住宅の片付けなどの作業内容は、年末ということもあり、被災された方々も床はがしや壁はがしなどをして中途半端に年を越したくないという思いがあり、掃除や片付けなど細かい作業が中心となりました。また、ボランティアがあるまる活動拠点(上三坂公民館)の清掃のお手伝いもしました。ボランティアらによる片付け作業もこの日をもって年内終了となりました。

 水害から3ヶ月半、被災者の復興への足取りはまだまだゆるやかです。この女性のケースのように今まで見えずらかった心のケアの課題も出てくるものと考えられます。想像すらできなかった大規模災害にあって生活環境が一変してしまった被災者の復興ははじまったばがりです。水害被害から立ち上がろうとする人々への関心を持ち続けてください。
支援はこちらから

 今回、活動をするにあたっては、前回に続き地元のキリスト教会(当機構支援者)がボランティアの宿泊場所の提供や炊き出しのために多数の方々が準備から運営までを助けていただきました。当機構は今後も、こうした地元の方々による被災者支援活動を様々な形で応援していたきたいと考えております。
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砂地の田畑.jpg
元は田んぼや畑であった広大な農地はいまも砂に被われたまま、農家の試練は続く

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