2015年04月13日

【東北】地域に開かれた教会として再出発!


 気仙沼第一聖書バブテスト教会は、2011年3月に気仙沼市を襲った津波で教会の建物が流失したにもかかわらず、2年近くにわたり緊急支援物資の配布活動を続けました。当機構もその活動を様々な形で応援してきました。同教会の嶺岸浩(みねぎし ひろし)牧師は、現在も仮設住宅で暮らしながら被災者目線での支援を続けています。この3月末には「地域に開かれる場にしたい」との願いを込めた新しい教会が完成しました。嶺岸牧師に4年間を振り返りつつ今の思いをお伺いました。

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【写真:嶺岸牧師(当時)】


Q:大きな被災の中でも支援活動を始めることができたのは?

 流された教会に東京基督教大学の倉沢先生(前学長、現当機構理事)と学生さんやJIFHの方々が瓦礫撤去に駆け付けてくれました。最後に流木で十字架を立ててくれたのですが、それが全国紙で紹介され、世界中の方々から励ましや助けをいただきました。

 私は63才で被災して、教会建物だけでなく5人の子どもの写真1枚も残らないくらいほとんど全てを失いましたが、神様と皆さんの励ましがあったので、その現実をしっかりと受けとめることができました。

 それからサマリタンズパース( 米国・当機構パートナー)やJIFHをはじめ色々な支援団体や名前が覚えられない位沢山のボランティアが、私たちの背中(被災者支援活動)をぐいぐい押してくれました。ですから喪失感にひたる時間もなかったように思います。教会員の中に津波で被災した会社の再建をしながら、物資配布の支援活動や教会の集会のために会社建物の一角を提供してくれたことも大きな支えでした。


Q:支援活動を続ける上で大切にしてこられたことは?

 最初の1、2年はいろいろな機会や場所で物資配布を行いました。気仙沼市内93ヵ所3405戸の仮設住宅を全部廻りました。3年目からは、これまでの訪問で関係性が強くなった方々との交流をより深めるような形にしました。訪問では、寸劇やゲームをしたり歌を歌ったり、聖書から励ましのお話をしました。先日、仮設を出て災害公営住宅に入居されたご夫妻が、仮設仲間の私たちを招いてくださったのですが、この夫婦を励まし続けている女性から「お家うちの祝福のためにお祈りをお願いします」と言われたので、喜んで祈りをさせて頂きました。感謝なことに今まで「牧師さん来ないで」なんて言われたことはありません。

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【写真:仮設住宅訪問】

Q:待望の新教会が誕生しました

 津波の心配がない高台に3月末に完成した新しい教会建物は、いま市内で一番人が集まりつつある住宅地域にあります。そこに私が入っている仮設住宅もあるのですが、これから地域の皆さんに「教会でお茶っこやるから来てね」と声をかけていくつもりです。サマリタンズパースのベースキャンプに「お茶っこ」コーナーがあったのを見ていいなと思いました。それで仮設住宅の訪問活動でも「お茶っこ」 ※ をするようにしました。その集まりが近隣の人たちとのよい関係に繋がっていきました。新しい教会は「地域に開かれたコミュニティの教会を目指して」をモットーとしているので、皆さんが気楽に集まれる場になればと願っています。

※お茶っこ:近所の人や友だち同士で集まり、お茶などをいただきながらおしゃべりすること

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【写真:完成した新しい教会建物】

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