2015年03月02日

【フィリピン】子どもたちの教育現場の課題を実感(報告:小堀英郎親善大使)


JIFH親善大使の小堀英郎さん(ピアニスト)とManamiさん(歌手)が昨年11月に当機構の活動地フィリピンを訪問。Manamiさん(記事:都会の貧困を目の当たりにして)に引き続き、今回は小堀さんの訪問記を掲載いたします。

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【写真:子どもたちと小堀親善大使(左)】

 日本では朝晩の冷え込みが感じられる11月も、飛行機で約4時間のフィリピンは空も山肌の色も眩しい常夏です。今回の旅は、昨年、日本国際飢餓対策機構の親善大使に就任したため、支援の現場を見せていただくものでした。

 旅の前半には、南部地方ミンダナオ島アポ山の小学校を訪問しました。首都マニラから飛行機で2時間のダバオへ飛び、空港から車で1時間半の移動。さらにトラックの荷台に乗せられ、標高1,000mのティボロ小学校を目指します。この小学校には日本の里親さんの支援によって教育を受ける機会が与えられた多くの子どもたちが元気に勉強に励んでいます。

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【写真:ティボロ小学校の様子】

学校の衛生状態は改善

 学校正門に降り立ち、子どもたちからの歓迎を受けます。校門の外まで生徒が溢れ、気がつけば全校生徒がグランドで出迎えてくれていました。一人一人手を取り、こちらの手の甲を彼らの額に当てて敬意を表す挨拶をします。彼らの屈託のない笑顔は忘れられません。ここでは皆様からのJIFHを通しての支援により、今までなかった男女別トイレや貯水タンクが設置されるなど衛生状態の改善によって学校としての機能が形になってきていました。また2年前に開校した高校では現在2学年が学んでいて、教育現場も充実し始めています。

 一方で、足元の悪い山道を毎日遠くから歩いて学校へ通っている生徒がいます。また、親が出稼ぎに出ていて、祖父母や親戚と暮らしている生徒もいると聞きました。彼らの笑顔の奥に複雑な表情が隠れているようにも取れます。学校側は生徒の家族や地元住民とのコミュニケーションを大切にし、情報を共有しながら子どもたちのケアに努めています。将来の夢ある子どもたちの教育現場の充実が何よりの課題と感じました。

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【写真:設置された貯水タンク】

そこにある資源を生かす支援

 旅の後半はミンドロ島へ渡り、マンヤン族の住むシド村を訪ねました。徒歩での川渡りやジャングル越えも初の経験でした。この村ではハンズ・オブ・ラブ・フィリピン代表の酒井保駐在員をはじめ現地スタッフが村人の生活改善のために、識字クラスやそこにある資源を利用し女性たちによって収入を増やすプロジェクトなどを行い、村人の自立への支援を行っています。スタッフは地元の人でも決して楽ではないルートを行き来し、村人との信頼を築くために定期的に訪問をしながら地道に交流を図ります。電気も水道もない村ですが、学校が建てられそこに寝泊まりして教える先生や、元気に学ぶ子どもたちの姿があります。

 この子どもたちが変わると、その村が変わります。その村が変わると、その国が変わります。私たちが協力して、次世代がその恩恵を受け継ぐことのできる村へと変えられ、人々の自立へとつながるように祈るばかりです。(文:小堀英郎


≪関連記事≫
2015年1月9日:都会の貧困を目の当たりにして(報告:Manami親善大使)

2014年9月22日:子どもも大人も大合唱(報告:森祐理親善大使)


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