2015年01月17日

阪神淡路大震災から20年を迎えて


 阪神淡路大震災から20年を迎えます。当機構の親善大使である森祐理さんが、この20年を自身の活動と共に振り返り、新たな決意をもって歩み出そうとしておられます。以下、森親善大使の記事です。

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 1995年1月17日あの日以来、私の人生は大きく変わった気がします。仲良しだった弟の死、多くの方々の苦しむ姿、美しかった街々の破壊を目の当たりにした時、心が破れたような気持ちになりました。でもその痛みから、他の方々の悲しみが沁みてくるようになり、初めて自分の事のように感じられるようになったのです。

 「痛みに届きたい」それが動機となって、神戸の被災地に出て行き、瓦礫の中や炊き出しの列の前で歌ったことが昨日のように思い出されます。歌い続ける中で、阪神大震災の被災地だけでなく東日本大震災等の各地の災害被災地につながり、海外の被災地にもつながり、刑務所や矯正施設での働きにもつながりました。

 日本国際飢餓対策機構の親善大使として、アフリカの奥地や飢餓貧困で苦しむ地を訪れ歌うようになったことも、「痛みに届きたい」という願いがつながっているように思います。

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【写真:ケニアの学校訪問】

 弟の命が土台となり、天国への希望を届ける熱意となっていることを思うと、死は終わりでなく、地に撒かれた種として何倍もの実を結ぶものだと改めて思わされています。

 今振り返って、あっという間だったとは到底言えない程、多くの出会い、喜び、悲しみ、笑顔、涙が積まれた20年でした。弟の命と共に歩んだ20年は、様々な意味で貴重な財産となったと思います。でも、阪神大震災は20年で終止符ではありません。神様が身を切られるような痛みを持って私たちに語りたかったこと、伝えておられることをしっかりと心に刻み、実行していかなければならないと思います。

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【写真:東日本大震災直後、被災者を励ます祐理さん】

 各地で災害が相次ぎ、社会が揺れ動く中で、益々不安をもって生きる方々が多い世の中です。だからこそ、絶対に動かされない本物の希望、天の故郷に続く希望を届けていきたいと切に願っています。20年の節目を迎え、この世での命が終わる日まで、弟の命の分までも託された使命を全うしていきたいと、決意を新たにしています。(文:森祐理 親善大使)

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