2014年09月04日

広島土砂災害ボランティアの思い


 今日は今朝から、被災地域を強い雨が襲い、土砂崩れの危険もあったので、ボランティア活動は中止になりました。午後からは雨が止んだので、スマイル館に宿泊しているボランティアの皆さんと共に安佐南地区の活動地域を訪問。被災地は雨の影響で再び水がたまり、至るところで給水ポンプをつかって水を汲み上げていました。今日は一般ボランティアの姿はほとんど見られず、行政や土木の関係者が中心となって働いておられました。

 広島のボランティア宿泊所スマイル館には全国から様々な思いをもって集まってくださっています。「東日本大震災の時にはボランティアに行けなかったので、少しでも誰かの役に立てれば嬉しい」「私に出来ることがあれば、精一杯させていただきたい」

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 そんな中、今回ボランティアに来てくださっている生熊(いくま)さんという女性には今回の土砂災害が決して他人事とは思えない特別な思いがありました。

 2011年9月4日台風12号による大雨で和歌山県那智勝浦町に土砂災害が発生。当時、生熊さんは愛知県に住んでいましたが、ご両親の実家は最も被害の大きかった井関地区にあったのです。夜中の2時頃でしたが、異常なほどの大雨の音に異変を感じたご両親は2階に逃げて奇跡的に助かりました。しかし、一階は床上170cmを越えるほどの土砂が通過し、1階にあったものは何もかも流されてしまったのです。

 生熊さんは愛知からすぐに駆けつけようとしたものの、道路の規制があり、実家に帰れることができたのは災害から3日後でした。その後、実家の片付け作業には1ヶ月を要したそうです。

 「当時、ほとんど報道されることはなかったのですが、関西を中心にボランティアの方々が来てくださり、とても嬉しかったのを覚えています。だから今度は私が...」とその思いを話してくださいました。

 現場ではもくもくと真面目に作業に取り組む生熊さん。しかし、その背後には災害の恐ろしさや失うことの悲しみ、そしてボランティアによって励まされた喜びがあるのです。彼女だからこそ、被災されかた方々により深く寄り添うことができるのだと思います。

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 明日からも、排水溝や床下の泥だし作業を中心にボランティア活動を続けていきます。宿泊スペースもございますので、ぜひボランティアにご参加ください。現場でお待ちしております。(吉田知基)

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