2014年08月29日

可部東を襲った豪雨と土石流


 今回の土砂災害で大きな被害が出ている地区の一つ広島市安佐北区可部東、当機構は27日からボランティアを派遣しています。最初に泥出しを手伝わせていただいている横谷寿生さん(70)が8月20日早朝の様子や地区の被害状況を語ってくださいました。

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 この写真は、横谷さんが土石流が押し寄せた8月20日早朝に自宅から撮影したものです。「水の勢いが余りに強いので、まるで大滝のようでした」と横谷さんは興奮気味に説明されます。いまの写真(右下)と比べると当時の様子が非常に緊迫したものであることがわかります。
 すでにこの時点で少し離れた民家を大規模な土石流が襲い家ごと押し流されて亡くなった方もおられます。直後の報道で、子どもを助けようとした消防団員が、二次災害で子どもごと命を落としたのもこの地区です。
 「とにかく雷と雨が凄かった、雷はまるで花火大会の最後のクライマックスのように空全体が明るくなるような感じじゃった。それが2時間も続いたので、明け方にそんな大きな土石流が起きてるなんてわからんかった」と横谷さんは語られます。
 「ここは可部東6丁目で300世帯が暮らしています。だけどこんな大きな被害が出たので、ここで暮らしていけない人も沢山出てくるかもしれません。・・・ただちょっと腹立たしいのは、ここは危険地帯(避難指示発令)だからということで、いくら行政にお願いしてもボランティアを出してくれないんだ。マスコミさんも被害が大きかったから八木(安佐南区)のことばかり報道して、可部東の現状を殆ど伝えていないんだな、いくら危険だからといって人命救助の時以外は誰も来てくれないのはねえ」被災から一週間以上経過する中でほとんど手つかずのままになっている地区の現状を横谷さんは怒り交えて訴える。
 
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ここに消防団員と子どもが二次災害で流された家があったんですよ
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こんな大きな石が流れて来きたのに雷の音でなにも気づかなかったとのこと
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 こちらの集合住宅は土石流の直撃は免れたものの、1階には土砂が流れ込みもう住むことはできない。家のものを取りに来られた若い夫婦のご主人(入居七年目)は「雷の音で土石流は気づきませんでした。朝になって隣の家が流されたことを知りました。あれ以来、仕事はずっと休んでいます。次の住居を決めないと仕事にも手がつかないし、妻も子どもを身ごもっているので・・」とこれからの再活再建への不安を語っておられました。
 
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 この日のボランティア作業は横谷さん宅とお向かいの家の倉庫と近隣の用水路などの泥出しをさせていただきました。地区では家族やその親戚の方々で片付けをされているのがほとんで、復旧への取り組みは緩やかです。当機構としてもこうした支援の手が届いていない方々への応援も続けていきます。支援については被災直後からこの地域で支援活動を始めておられる北野牧師(可部グリーンヒルチャペル)とともに行わせていただいています。週末は2チームを派遣して地域の方々のニーズに応えていきます。
 引き続きご支援とボランティア応援をお願いいたます。


 

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