2014年07月07日

【フィリピン】人の成長は、ウンティウンティ(ゆっくり確実に)


 フィリピンのミンドロ島サンアンドレス村でのコミュニティ開発も今年で7年目に入りました。ゆっくり、確実に人々が育っています。

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【写真:支援を受けることができるようになった中学生たち】

 2009年にハンズ・オブ・ラブの支援で始まったスクールバスは、支援が終わって2年たった今も村の人たちの手で運営されています。また今年度は17名の中学生に家庭の状況に応じて学用品、交通費、寮費のいずれかの支援をしています。なんとそのうち8名は原住民マンヤンの若者でした。今回は初めてテストを実施して学生を選びました。学びたい、という気持ちを応募というかたちで行動に移し、ただ待って支援を受けるのではなく、自らが進み出てそのチャンスを受け取ることができるようにと考えたからです。

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【写真:支援を受けるための試験を初めて実施】

 地域に与えたインパクト

 また識字教室から始まり、ビーズクラフトで現金収入を得始めたマンヤンの婦人17名のグループ、「アグパイサリガン」(みんなで一緒にというアランガン語)の活動は少しずつ地域にインパクトを与えています。彼女たちがビーズクラフトを作って現金収入を得ているのを見た村の年配者たちも、何かしたいと思うようになってきたのです。

 「アグパイサリガン」は高齢の人でも作れるものをと、ビラオと呼ばれる竹のお皿作りを選び、ハンズ・オブ・ラブがお手伝いして、フィリピン政府の助成金制度に申請書を提出。見事に助成金を得ることができました。そこで、セミナーを開いてビラオの作り方を自分たちのコミュニティの指導者から学び、現在制作中です。これも収入につながるようにと願います。

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【写真:きれいにできつつある竹の皿】

 日本にも販路を広げたい

 このような収入改善プログラムで出来上がってきた製品のマーケットを確保するため、ハンズ・オブ・ラブは他の現地NGOと協力してフェアトレードの準備を始めました。多くのコミュニティで、人々が製品を製作する技術を身につけても、そのマーケットを開拓することができず収入改善につながらない、という問題に打ち当たっているグループを数多く見受けます。自らの手で生活を建て上げるためのお手伝いをする上で、製作品のマーケットを確保する事は重要です。フィリピンの方々が作られた素敵な商品を日本にもお届けしたいと願っています。

 自立開発支援とは文字通り人々が自立できるよう支援することです。自立できるようになるまで、私たちはその潜在能力が発揮されるのを期待して待ちます。自らの意思で立ち上がり、歩き始める事ができるまで支え続けて下さる方々がいてこそ、それが可能となるのです。今後とも、共に見守っていただければ幸いです。

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