2014年05月12日

【フィリピン】台風支援・深刻な食糧事情


 昨年11月の台風被災者のために岩手医科大学から寄贈されたサンマ・ソーセ ージ・野菜 ス ー プ 等 の 缶 詰や、パン・アキモトからの寄贈と合わせて1万食を超えるパンの缶詰を、現地パートナー団体(国際飢餓対策機構フィリピン、ナビゲーターフィリピン、フィリピン福音自由教会)と協力 して、レイテ島 ・サマール島・セブ島で配布しました。稲本・申が、2月26日から3月14日までレイテ島タクロバン市とサマール島バセイ市を中心に配りました。以下、稲本の報告です。

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 4ヵ月前、台風から10日後のタクロバン市は、家々や商業施設が原形をとどめないほどメチャメチャにされ、道路の至るところに瓦礫が散乱していて、街の機能が完全に失われていました。今回瓦礫はほとんどが整理されて道や建物の傍らに置かれていました。瓦礫の多くが木材であったためか、その中で再利用出来る物や倒れたココナツの木で修復した家々も数多く見られました。

 このように復興は少しずつ進んでいるように見えますが、タクロバン市の多くの被災者は未だに苦しい生活を強いられています。特に食糧事情の悪さは深刻です。私たちはタクロバン福音アライアンス教会周辺地域の200家族に食料をお配りしました。またサマール島バセイ市のバセイ第一・第二小学校で、それぞれ920個、610個のパンの缶詰を配布しました。

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誤った情報で支援が減少

 タクロバン福音アライアンス教会のリック牧師は、「タクロバン市とその周辺地域では復興が十分に進んでいる、という誤ったニュースがフィリピン国内で報道され、その影響で世界的に人々の関心が希薄になって支援が一気に減少しました。この教会周辺でも海外の団体がその誤った情報を信じ、支援が中止されてしまいました。その結果、台風で職や財産を失った多くの被災者が、食料を求めて毎日のように私の教会を訪れます」と心を痛めながら話してくださいました。

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【写真:タクロバン沿岸部と街の様子(2014年4月)】

 私たちが支援物資をお渡しすると、リック牧師は「この感謝の気持ちを忘れず、いつか日本の皆さんに恩返しをしたい」と言われました。物資をお渡しした先々では、皆さん満面の笑顔で、あるいは涙を浮かべながら「ありがとう!」と喜んで受け取って下さいました。

 当機構は、現地のパートナー団体と今後も継続的に協力し、被災者の必要に応えていきます。そして人々が復興の土台をしっかりと築き、自らの手によって今までの街並みや生活を取り戻すことが出来るよう支えていきます。


【動画:フィリピン台風支援活動/被災地の子どもたちの夢】

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