2014年05月09日

【中央アフリカ】肉体的精神的に苦しめられる難民


 中央アフリカ共和国で2013年3月に政変が起きて、国民の2割が住む所を追われ、9割の家庭が1日1食しか口にできないとう深刻な飢餓が広がっています。当機構のパートナー団体「Hands of Love Congo」は、コンゴ共和国との国境沿いに逃れてきた148家族のために、国連と共に食料などの緊急支援を行いました。団体の代表であり当機構のアフリカ駐在員のジェローム・カセバからの報告です。

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【写真:中央アフリカからの難民の多くは女性と子どもたち】

 中央アフリカ共和国ではもともと3割の家庭が食料不足に苦しんでいましたが、イスラム教系勢力とキリスト教系勢力との間の武力衝突の激化によって殺害、報復、略奪を恐れた人々約10万人が首都バンギの国際空港に逃れ、空港は難民キャンプのような状態になりました。

 一方隣国のコンゴ民主共和国北部にも人々が続々と避難しており、その数は6万人、ウバンギ川を渡って歩いて国境を越えてくる難民の数は今も増え続けています。

 ボンバカボ難民キャンプ

 私たちがコンゴ民主共和国の首都キンシャサから977㎞のゲメナに到着すると、中央アフリカから逃れて来たばかりで、支援を全く受けていない難民の人たちがいることを知らされました。そこでさっそくゲメナから30㎞離れたボンバカボ という難民キャンプに行きました。ボンバカボは人口数百人の小さな村ですが、この地域に流入してくる中央アフリカ難民の数が増えたため、新しくできたキャンプです。そのために未だ設備が整っておらず、人々は外で寝ていました。

 私たちは、米、豆、砂糖、塩、料理用油、石鹸、中古子供服、プラスティックのカップや皿、スプーンなどを配布しました。そこにいるのはほとんどが女性と子ども達で、食料不足のために大変痩せていました。難民の1人に話を聞いてみると、男性達は、コミュニティーを守るため、中央アフリカに留まって戦いを続けており、これまでに紛争で亡くなった人も大勢いるということです。バンギで行われた残虐行為によるトラウマを抱えているようで、肉体的にも精神的にも非常に弱っていました。話しているうちに、辛い思い出や故郷で失くしたものが蘇ってきて、その人は話の途中で何度もわっと泣き出していました。

 乳幼児に治療ができない

 難民の方々が診療を受けている村の小さなクリニックを訪ねるとそこには、マラリアや呼吸器を患う子どもがたくさんいました。そして、不衛生な環境が引き起こす病気も目立ちました。幼い赤ん坊を抱えた女性もたくさんいましたが、乳幼児に必要な治療を十分に与えられる状況ではありませんでした。生後わずか2ヵ月の赤ん坊が母親と共に外で寝ているような状態です。食べるものが十分にないため、母親たちは母乳を十分与えることができずにいました。

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 このように新たに中央アフリカから逃れて来た人達の状況は悲惨で、ほとんどの人が食べ物も寝るところも確保できていない状況でした。国境沿いの多くのコミュニティーが、すでにおびただしい数の難民を受け入れてホストファミリーとなって自分たちの家に泊まらせ、食料などを分け与えていますが、増え続ける難民すべての面倒を見ることは到底できません。

 ホストファミリーの助け

 中央アフリカから逃れホストファミリーと暮らしている30歳のエイマーさんに話を聞きました。「ここでは食べ物を手に入れるのが難しいけれど、ホストファミリーが私たち親子4人を温かく迎えてくれてとても助かっています。ここの家族は、1996年にコンゴで衝突があった時にバンギの私の家に逃げてきたことがありました。ここでは私は畑で働かせてもらっているので、何とか食料を買うことができます。でも、子どもを医者に診てもらうお金まではないのです。」

 難民の方々は本当に困難な状況の中にあります。援助団体の多くが難民の方々のところまでたどり着けないのです。治安がとても悪い上、道路が整備されていないので、オートバイで行くしかありませんが、大へんな危険を伴います。その上国境付近の地域で中央アフリカからの難民が増え、米やキャッサバ、油、魚、肉、野菜、砂糖、塩、などの食料や石鹸、燃料などの生活必需品の必要が増えるに従って物資が不足し、価格の高騰が起きています。家賃の値上がりや生活費の高騰に地域住民も危機感を覚えている状態です。

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【写真:食料や生活用品を受け取った中央アフリカ難民】

 ぜひサポーターとなって!

 この紛争によって多くの難民が家族を亡くしています。またユニセフによるとこの紛争で6,000人の子どもたちが武装勢力に関与させられているということです。このように祖国を離れて難民となった人々にこれからも食料などの支援を続けるために、ハンガーゼロ・サポーターの皆さんの継続したご支援をお願いいたします。また同時に新たにハンガーゼロ(一口1、000円/月)に加わってくださる方が必要です。是非ご協力ください。

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