2014年04月23日

【バングラデシュ】希望をもって歩み出した家族たち


 当機構の世界里親会は、本年1月にバングラデシュの中西部マチュパラ地域での支援活動を開始しました。この地域の人々が、安定した収入を得て慢性的な貧困状態から脱出すること、衛生や健康状態が改善されること、そして何よりも子どもたちが継続して教育を受けられることなど、解決すべき課題は山積みです。この地域で1月から里子として支援を受けることになったライハンくん(小学校2年生)の生活をお知らせします。

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 ライハンは両親と3歳年下の妹と暮らしています。お父さんは、年に半分を石工職人として働き(日当200タカで約260円)、残りの半年は小作農民として働いています。小作農の賃金は出来高によるため100~200タカ、更に1ヵ月の労働日数は10~15日なので収入はとても不安定です。ライハンが通う小学校は義務教育なので学費の負担はありませんが、年に3回の試験代と毎月100タカの学用品代が必要です。

お母さんも識字教室で勉強

 バングラデシュの人口の半数が1日約100タカで生活をする貧困層に属し、ライハンの家族もその例外ではありません。お母さんは主婦ですが、世界里親会が提供するいくつかのプログラムに参加しています。この地域の女性5人の内で読み書きができる人はわずか1人。お母さんは識字教室に通って読み書きの勉強をしています。健康に関する学びにも参加しています。また、収入改善を目的に組織されている貯蓄グループに加わり、職業訓練も受けています。ミシンを使った縫い物の技術を教わりつつ、貯蓄グループから6,000タカ(7,800円)の融資を受けてミシンを購入しました。近い将来には収入を得たいと願い、練習のために服を縫って近所の人に買ってもらっています。

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【写真:ミシンの練習をするお母さん】

魚や肉類の摂取少なく

 ライハンの家族が住んでいる家は、トタンと泥と竹とわらでできています。電気は通っていますが、水道はありません。料理や飲料として 使う水は、近くのポンプ井戸まで汲みに行きます。幸いこの井戸は整備されているので清潔です。ライハンは水汲みの用事をよく手伝っています。洗濯や沐浴には池の水を使います。三度のご飯はお米と少しの野菜を添えた一皿です。おかずに鶏肉や牛肉を食べることはごくごく稀で、魚を月に2回ほど食べるたけです。ライハンは魚が大好きなのでこの特別なおかずの日は大喜びします。

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【写真:三度のご飯はお米と少しの野菜がほとんど】

 ライハンは6時起床。歯磨きをして身なりを整えた後、家の手伝いと宿題の残りをします。朝ご飯を食べて10時に学校へ行きます。家の近くにある公立小学校に通っています。国語(ベンガル語)、英語、算数を学んでいます。休み時間には友達と楽しく過ごします。先生は彼のことを、とても素直で優秀な生徒だと評価しています。12時ごろに下校して家族と一緒に昼ご飯を食べます。明るいうちに池に体を洗いに行きます。好きな遊びはクリケットとサッカー。友達のジラールくんやいとこと一緒に遊んで午後を過ごします。8時ごろに晩ご飯を食べて、10時に就寝します。

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【写真:勉強をするライハン】

学んだことをさっそく実践

 厳しい家計を補うために、子どもたちを学校に行かせるより働きに出すのは、この地域で珍しいことではありません。食べて行くことを優先してしまうために、教育の重要性、必要性を理解するのは困難でした。しかし、世界里親会がこの地域に関わり始めてから、両親は様々な学びや訓練に参加する機会が与えられました。活動が始まって短い期間ですが、特にお母さんはより良い方法で家族の世話をしようという気持ちになっており、教わったことを一生懸命に実践しています。

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【写真左:ライハンが通う学校のクラス仲間/写真右:大好きなクリケットで遊ぶ様子】

 今後、世界里親会では子どもたちの健康診断、ピクニック、クリスマス会などを実施し、子どもたちが健全に成長できるように協力していきます。保護者や地域に何が必要なのかを知り、目に見える課題にひとつひとつ取り組んでいきたいと願っています。そのためにはこの活動に加わって子どもたちと共に歩んでくださるサポーターが必要です。みなさまのご協力をお願い致します。

 現在、この地区の子ども200名がチャイルド・サポーターを待っています。


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