2014年02月25日

【南スーダン】食べられる、だから勉強に励むことができる


 食べ物が十分にない子どもたちにとってどこの国でも学校給食は、なくてはならない栄養源であり、エネルギー源でありまた、将来への希望の源にもなっています。レストラン「永田町 黒澤」が、お客様から頂いた食事代の一部を学校給食のために寄付してくださり、2010年から南スーダンのマブイ小学校に、地元のパートナー団体、ライフ・イン・アバンダンス(Life in Abundance)を通して給食支援が行われています。当機構の東アフリカ担当スタッフ、河合朝子が2013年12月にそのマブイ小学校を訪問してきました。以下、彼女からの報告です。

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 南スーダンのほぼ中央部、レークス州の州都、ルンベックから車で20分ほどの距離にマブイ村はあります。ここにはもともと小学校がありませんでした。2008年にマブイ村の牧師、ガブリエルさんがマブイ村の子どもたちのために幼稚園を始められ、同じ時期に当機構の現地パートナー団体であるライフ・イン・アバンダンスがこの地域での自立開発支援を始めました。そのことがきっかけで、ガブリエルさんの幼稚園は2009年にマブイ小学校となりました。

 長い内戦後、2011年に独立を果たした南スーダンですが、今も地域の人たちの暮らしは楽ではありません。就学年齢の子どもたちも家族を支えるために働かなくてはならないこともあり、小学校を卒業できる人は少なく、大人の非識字率は76%と言われています。さらに、女性は家事や畑仕事、小さな子どもの世話などをすることを求められる社会で、女子教育への理解は低く、6-13歳までの女子生徒の就学率は37%です(UNISEF, 2011)

 そんな中、マブイ小学校では生徒の数は年々増加しています。7年前に30人で始まった小学校は今1年生から5年生までの441人が勉強するまでに大きくなりました。生徒がこのように増えている理由として、学費が無料であることと給食があることが挙げられます。十分に食べることができない生活を送っている子どもたちにとって、学校給食は毎日の楽しみであり、勉強を続ける励みとなっています。子どもたちに給食の感想を尋ねたところ、どのクラスでも、「とても楽しみで、おいしい」という返事が返ってきました。

 実際は生徒が増えるに伴い、教室も、椅子も、先生も足りなくなっています。さらに給食の量も、お皿やスプーンの数も足りないのが現状です。それでも一つのお皿を友だちと分け合っている様子や、学年の割に体のかなり大きい5年生の生徒が小さな5年生と同じ量を嬉しそうに食べている様子を見ることができました(写真下)。

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 子どもたちにとっては、足りない状況を悲観するよりもむしろ、与えられている状況が有難く、嬉しいことなのだろうと思わされました。マブイ小学校が提供する給食つきの教育は、地域の人たちの必要に応え、またこれからの南スーダンの未来を担う子どもたちへの希望となっています。

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(報告:ルワンダ駐在東アフリカ担当・河合朝子)

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