2013年07月18日

【パキスタン】少女たちが安心して学べる寄宿舎


 パキスタン・カラーシャ族の女子教育の支援の現場を訪問してきた当機構の藤谷スタッフの報告を掲載いたします。

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【日本から持参した文具とパンの缶詰を手にするカラーシャ族の少女】

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 パキスタンの面積は日本の約2倍、人口は1億8千万人(世界第6位)、最大民族はパンジャブ人、言語はウルドゥ語、95%がイスラム教徒であるイスラム国です。治安が悪く危険であると報道されていますが、地元の教会や日本人宣教師、看護師の方々によって、教育支援や自立開発の働きが長年行われてきています。当機構も昨年からペシャワールとムルタンにおける活動の支援を開始しています。4月下旬からこの二つの支援地域を視察させていただきました。今回はペシャワールでの教育支援について報告致します。

 ペシャワールは政府の力が及ばないアフガニスタン国境に近く、タリバン等によるテロ事件が多発する所です。滞在中にも市内で自爆テロが発生、死者10人含む約100人の犠牲者が出ました。安全の配慮から私達も宿舎の外に殆ど出られませんでした。

  自宅を寄宿舎として開放

 このような環境の中で、地元のラザロス牧師が「ガールズ・ホステル」を始めました。ペシャワールの北、チトラール県の山あいに住むカラーシャ族の女の子、小学校から大学生までの11人がここに住み、教育支援を受けています。

 一般にカラーシャ族の特に女の子は、女性が高等教育を受けることに対して理解が低いため学校に行くこともままならないうえに、12~13才で結婚させられる子やストーカー行為によって学校に行けない子がとても多いそうです。そこでラザロス牧師がペシャワールで家を借り、女の子達が安心して生活し学校に行くことができるように、自宅を寄宿舎として提供しているのです。ここでの生活は規則正しく、午前はそれぞれの学校で勉強し、午後帰宅してお手伝い、そして勉強に集中します。彼女達は安心して暮らしており、生き生きと勉強し、楽しそうに遊び、また喜んでお手伝いをしていました。この働きによって彼女達が希望を抱いて成長していることを本当に感じます。単なる学校教育では得られない全人的な教育支援がなされていると感じました。またラザロス牧師を始め大人達も意欲的です。話し合いの中で私たちの提案に耳を傾けてくださり、近い将来地元のNGOを設立し、里親会の活動を行いたいと希望されていました。

 「将来弁護士になりたいです」。かつて村で男性につきまとわれ、学校に行けなかった最年長の女性が夢を語ってくれました。このガールズ・ホステルから弁護士が誕生したらどんなに素晴らしいだろう!感動と共に「夢をぜひ実現させて下さい。」と激励しました。彼女だけではなく、皆がそれぞれ夢を持っています。彼女達がもっと成長して変わって行けば、地域も国も変わって行くことを確信します。どうぞこのパキスタンでの働きをご支援下さい!

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