2013年03月28日

【コンゴ】紛争により厳しい困難に直面している人々


 当機構東京事務所のスタッフ、ジェローム・カセバはコンゴ南部の牧師家庭で育ち、現在国際基督教大学(ICU)大学院で学んでいます。彼を通して、日本のマスコミでは殆ど伝えられていないコンゴ民主共和国の人々、特に女性や子どもの窮状を知ることができました。当機構では今年7月に現地でリーダーを対象にしたセミナーを開催し、これからの支援の基礎づくりを始めます。

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【ジェローム・カセバ(イベント会場にて)】


危険と食料・水不足、人権侵害、教育機会も奪われて

 この国は1994年隣国ルワンダで行われた大量虐殺に対する報復を恐れたフツ族の軍隊が国境を越えて逃げてきて以来、東部が紛争に巻き込まれてきました。1997年にはルワンダ、ウガンダの支援を受けた反政府勢力が首都キンシャサを制圧、国名をザイールからコンゴ民主共和国に改称しましたが、1998年には、ウガンダ、ルワンダが反政府、ジンバブエ、アンゴラ、ナミビアが政府側につきコンゴ全域が戦場と化しました。この紛争とその余波によって500万人以上の人々が死亡するという、アフリカ全土でも最悪の紛争となりました。
 ユニセフによるとコンゴ民主共和国の国内難民の数は、2009年から2012年6月までに、推定220万人にのぼります。内戦は、地域の人々を悲惨な状況に陥れました。多くの男性が反政府武装勢力M23によって殺害あるいは拉致されていきました。また大多数の女性や子どもがこの内戦で死亡したと言われています。

傷つく女性と子どもたち

 この戦争で最も犠牲になったのは女性や子どもたちで、多くが暴行を受けたり性的虐待を受けたりしました。しかし、世界の多くの人々はコンゴの、特に東部での社会的、経済的問題についてあまり知らされていないのです。東コンゴにおける人々の生活は、国軍と反政府武装勢力M23との衝突によってますます困難になり、もはや耐え難い状況になっています。極端な食糧と水不足、人権侵害、子どもへの教育欠如、危険と貧困から逃れるために農村から人々が大挙して脱出していることが、その状況を如実に表しています。これらすべての事が女性や子どもに計り知れない精神的な傷をもたらしていることは否めません。
 南北キブ州における内戦を終結するために、コンゴ政府と反政府軍M23との間で和平交渉が持たれてはいますが、キブの危険な状況は変わらず、また地域の人々は非常に多くの支援を必要としています。
 ここでも多くの人々が飢餓・貧困そして身の危険を感じながら苦しんでいます。ハンガーゼロ・アフリカに皆様のご協力をお願いいたします。

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※コンゴ民主共和国は2011年の人間開発指数が、世界187ヶ国中、187位の最貧国となっています

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