2013年03月27日

【ボリビア】アサワニ地区での活動報告


 新しい地域での世界里親会の活動が始まって1年が経ちました。昨年末までにリオカイネで164人、アサワニで128人計292人の子どもたち全員に、チャイルドサポーター(里親さま)が与えられましたことを心から感謝申し上げます。今回はアサワニ地区でこれまでに行われた活動の中から主なものをご報告します。(報告:ボリビア駐在 小西小百合)

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 3つの言語を使い分け

 アサワニ地区センターは標高3,250mの高地に位置し、冬や雨季はとても寒くなります。ここは都市コチャバンバから140km、車で3時間半のところにあります。ここでは3つの言語でコミュニケーションをとっています。例えばウアンカパンパ村の里子、エメリアナ・ライメちゃん(7歳)は、この地域の母語のアイマラ語とコチャバンバ州全域で用いられているケチュア語を話し、学校の先生とは小学校入学後から習うスペイン語で話します。

 高校で全住民の健康調査

 大きな行事としては、昨年9月7日~9日の3日間アサワニ高校を会場にお借りし、コチャバンバのキリスト教会(バプテスト教会)からの全面的な協力を得て、医療・社会奉仕と子ども集会を実施しました。2人のお医者さんによる一般医療診察、医薬品とビタミン剤の贈呈・注射・中古衣料・靴等の配布、日中の子ども集会(ピエロの劇や人形劇を通して神様と両親に従うことを教える)、教育をテーマにした夜の映画会、日曜朝の教会学校などです。

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 医療診察は大人と子ども合わせて217人が受診しましたが、この地域の人々の健康状態は私が想像していたよりもずっと劣悪で驚きました。
 お医者さんによると「年配の多くの方々に尿路感染症がある。大人の約60%に前立腺炎の症状がみられる。子どもたちには様々な感染症がみられ、地域の人々全員に歯科と保健衛生の指導が必要。特にシラミが多い」とのことでした。
 週末や学校が休みの時、子どもたちは早朝から羊の放牧に出かけたり、ジャガイモ畑などに手伝いに行ったりして体中汗とほこりで真っ黒になりますが、この地域では身体を清潔にする習慣が根付いていません。また幼児は別として、女性は子どものころから全員長髪という文化でありながら、未だ洗髪する習慣を持たない人々が多いのです。私が彼女たちを抱きしめると、頭髪からぷ~ん・・・と何ともいいようのない臭いがします。また髪の毛が脂でギトギト・・・という子が多いと感じました。これでは感染症、皮膚病が多いのもうなずけます。そこで診察当日、シャンプーも用意して洗髪指導を行いました。
 またこの地域には保健診療所もなく、交通事情がとても悪いために病気にかかった時には徒歩3時間近くかけて他の地域の診療所まで行かなくてはなりません。このように、とても厳しい生活状況の中で懸命に生きている子どもたちを見ると、生活を改善するお手伝いを続けていきたい、と強く思いました。

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 高校卒業生に励ましの言葉

 12月6日には、アサワニ高校の卒業式がありました。私は後援者代表に指名され、喜んでお引き受けしました。今年の卒業生は19名。私は「君たち一人ひとり、特に女子の皆さんは"卒業後すぐに結婚"と考えるだけではなく、神様から与えられている素晴らしい能力を埋もらせないよう、自分が興味のあること、得意なことは何なのかをよく考えて下さい。そしてぜひ卒業後それを追求して必要な専門学校や大学に進み、しっかり勉強して地域に役立つ人となってほしい。神様を信頼し、絶えず導きを祈り求めながらこれからの人生を歩んでいってください」と激励しました。そして私個人から、一人一人のの名前とメッセージを記した聖書と、スポーツバッグを卒業記念として贈りました。

 新たな里子支援をスタート

 現在の課題は現地スタッフの定着です。昨年は様々な事情でアサワニ、リオカイネの各地区の担当スタッフの入れ替わりが激しく、思うように活動が進められない面がありました。まさに「産みの苦しみ」の1年でもあったのです。今年はふさわしいスタッフが与えられ、彼らが腰を据え、心を一つにして共に働いていくことができるようにと願っています。そしてこの2地域の子どもたちが全人的に健全に育ち、恵まれた人生を歩むお手伝いをしたいと心から願っています。
 このような地域の現状を踏まえ、今後さらに里子として支援をする子どもたちを増やすことを計画しています。皆様のご支援をよろしくお願いいたします。

≪世界里親会の目指すもの≫
 子どもたちにとって高校卒業は夢であり、地域住民の大きな喜びです。しかし経済的な貧しさから、学校を中退して街に出稼ぎに行く子どもたちも多くいます。この地域でも、穀物の生産量は低く、都市部への出稼ぎや移住で地域を離れる人も少なくありません。世界里親会では地域の人々が責任を持って子どもたちを育み、成長を助けていくという本来の姿に移行していくように働きかけています。ぜひご支援ください。

世界里親会(チャイルドサポーター)とは?

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