2013年01月22日

【被災者支援レポート】福島県下の子どもを思いっきり遊ばせてあげたい


 福島第一原発事故による放射能汚染により、健康被害の危険にさらされている福島県下の子どもたちと家族の心と体の健康を守り、魂をケアし、将来への希望を与えるために、福島県キリスト教連絡会のもとに「ふくしまHOPEプロジェクト」が設立され、これまでに子ども保養キャンプを数回にわたって行っています。当機構もこの活動に賛同し、支援をしてきました。今回はふくしまHOPEプロジェクトのコーディネーターをされている布山真理子さん(日本同盟基督教団 巡回教師)より活動の報告をさせていただきます。(ニュースレター1月号記事より)

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 2011年3月14日の大きな事故から、1年9ヶ月が経ちました。今もなお福島では、様々な感情の中で生活を送っています。震災から1カ月後、新聞記事により福島の線量が高いと分かった時、多くの場所でパニックが起こりました。ある家族は県外に母子避難をし、ある家族は毎週末県外に出ていって子どもを遊ばせ、野菜を買って帰ってきました。また「福島の子どもたちの尿からセシウムが検出された」など、福島の人たちを不安にさせる情報が飛び交いました。さらに事態は深刻化し、母子避難していた家族の離婚が増えてきたのです。家庭が壊れるくらいなら、と福島に帰ってくる家族が増えました。

 外で自由に遊べなくなった子どもたちはストレスを抱え、笑わなくなってしまったり、また家庭内で暴力をふるう子も出てきました。外で遊べないせいか、体力が落ちる子どもも増えました。
 そのような状況の中、私たちは教会にできることは何だろうと考えるようになり、子ども保養プロジェクトを実施することとなったのです。福島市の教会から始まった子ども保養プロジェクトは、市のネットワークの基礎となり、次第に県のネットワークである福島キリスト教連絡会(FCC)となっていきました。こうして「福島県キリスト教子ども保養プロジェクト」(通称ふくしまHOPEプロジェクト)が設立されました。

 希望が持てましたとの声も

 このプロジェクトには大きく分けて3つの働きがあります。
 1つ目は、各支援団体及びキリスト教会と協力して、子ども保養キャンプを企画、開催すること。この夏に2回、11月に2回1泊2日から2泊3日の短期保養キャンプを実施することができました。
 2つ目は、ホームステイを希望する家族のために、保養先の斡旋や情報提供を行うこと。この夏、青森クリスチャンセンターに9家族33名を受け入れ、2泊3日から2週間の保養を実施しました。
 3つ目は、設立の趣旨実現のために幅広く内外の協力を求める。
 短期キャンプに参加された親御さんからは「福島では子どもたちが外で遊んでいると『中に入りなさい』と怒ってしまいます。でも、ここでは何の心配もなく外で遊ばせることができます。本当に感謝です。」という声、また青森保養に参加された親御さんからは、「子どもには安全な自然に触れてもらいたいと思っているので、最高の場所でした」「受け入れてくれるところがあるだけで希望が持てました。これからもぜひ続けてほしいです。」という声を聞きました。
 福島の方々は今も放射線量の高い中でストレスを抱えながら、生活を続けています。このように保養に出かけて思いっきり遊ぶことが福島の子どもたちには必要です。また、不安を口にし、語り合う場所が親御さんには必要なのです。ふくしまHOPEプロジェクトは、5年間この働きを続けることを決めました。この働きを継続していくには人的または資金的な必要があります。これからは医療従事者と協力し、保養キャンプの効果を調べることも必要です。
 すべての必要が満たされて、継続的に実施していくことができますように、ご支援ください。(布山真理子)

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