2012年03月12日

放射能測定プロジェクト始動(東北ヘルプ)


東日本大震災から1年が経過しました。いまだ先の見えない不安の中、
日々の生活をなんとか歩まれている方々がたくさんおられます。
特に福島の原発の問題は現在進行形であり、今後も向き合っていかなくてはなりません。

当機構は仙台キリスト教連合が東日本大震災の支援のために立ち上げた「東北ヘルプ」との協力体制を続けています。
東北ヘルプの活動の1つに、三枝千洋牧師を中心にした原発関連の食品放射能測定プロジェクトがあります。
その拠点となる「仙台・いわき食品放射能計測所」がJIFH東北事務局と同じ建物(エマオセンター)に開設され、すでに運用が始まりました。

空間の線量を計測する放射線量計は比較的手に入りやすいですが、内部被ばくを引き起こす食品放射能値の計測機は大変高価であり、専門知識がなければ扱えません。
同計測所では、3台の食品放射能計測機を備え、東北大学学生(元核放射能物理専門)、栄養士、ケアワーカーの3名が常駐して計測を行っています。
放射能の不安は福島県だけでなくさらに広範囲に広がっています。特に子どもを持つ親の心配は大きく、そうした声にこたえる意味でもこの計測所の役割に期待が寄せられています。

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【写真:食品用放射能計測機】

「このプロジェクトは単に食品中の放射能を計測するだけではなく、
 被災地の人々の不安に向き合おうとする明確な動機を持っています。
 専門知識をもつスタッフが常駐することで、放射能の身体的な影響とともに、
 カウンセリングなどで心理的な部分のケアもできればと願っています」と三枝師は語ります。

同計測所では、現時点での被ばく量を知るために、個人用放射線量計の貸出も始めました。
これは、3日間身につけて計測した平均値から年間の被ばく量を予想するものです。
JIFHはこの取り組みに賛同し、主に子どもたちのため最新の個人用放射線量計10機を支援しました。

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【写真:個人用放射線量計】

未だ解決策の見えない放射能問題。
その中で不安を抱える生活者の「いまの被ばくの現状を正確に知りたい」という声に応えようとするこの取り組みが、
少しでも被災者を励ますものとなることを願います。

※食品計測・個人線量計の貸出は、インターネットによる事前予約が必要です。
 詳しくはコチラをご参照ください⇒http://www.foodbq.com

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