2011年03月20日

避難所の温度差、届かない物資


吉田知基スタッフ(仙台ベースキャンプ)からの報告

 福島県の伊達市、新地町では下は原発、上は津波被害によってはさまれ、物資がまったく届かない状況にあった。(新地町は津波の被害にもあっている)。テレビの影響でどうしても報道された避難所に物資は集まりやすい。その中でこの二つの地域は完全に孤立状態が続いていた。車の燃料も尽きた中で食べ物を自助努力で手にいれるすべもなかった。

 そんなときにベースキャンプに当機構が毛布1,000枚を調達したセシール(香川県)の呼び掛けに応じた香川県経済同友会らで集められた1万食以上のレトルト食品や大人用の紙おむつなど多数が、同社ロジスティクスの好意で毛布と一緒に届いた。早速、それを窮状を伝えてきた避難所にお届けしたところ、大変に喜ばれたとの知らせを聞くことができた。本当によいタイミングであった。香川の皆さんの温かい善意がすぐに生かされた!まさに命のリレーであった。

 昨日、仙台市内のキリスト教会の牧師先生が「生活物資を地域の人々に配り助けたい」とベースキャンプに来られた。その時に牧師先生からこのような声が漏れ聞こえた。「深刻な医師不足とあらゆる物の不足により、医療施設では、障がい者に対して、とにかく我慢するように働きかけられている」「非常事態を理由に社会的立場の弱い人が顧みられず、見捨てられようとしている」と。
 病院では緊急でない場合は、後まわしにされるどころか、受診さえ断られることも多いという。病院も被災し、さらに薬も底をつきかける中で、緊急優先はわかるが、貴重なガソリンをなんとか手に入れてやっとの思いでたどりついた病院で門前払いに近いような対応をされる患者(被災者)の心情もある。「私も腹が立つ、だからそんな人たちにもなんとか手が差し伸べられるように支えたい」とその牧師先生はいっておられた。もちろん医療関係者側の実情もある。わかっていても苦渋の判断もある。だから、この分野にも支援の輪が広がり、早くこの異常事態が改善に進むことを願うばかりだ。
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