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バックナンバー2008

NO.224

「私には夢がある」

海外プロジェクト担当 総主事 柳沢美登里

村のリーダーやボランティアが集まって、楽しみながら「自分たちの役割」を学びます。

北インドで始まった「女の赤ちゃんを守れ」キャンペーン。
インドにおいても、人が人として尊厳をもって生きる社会が実現するように応援してください!
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「私には夢がある」この言葉は1963年米国において、人々がアフリカ系米国人の自由と平等を求めて行進をしたとき、キング牧師が語った有名なスピーチの一文である。当時の米国では人種差別の嵐が吹き荒れていた。差別的扱いからの解放に近づいたかと思われることもあったが、一転、再び過酷な扱いに戻ったアフリカ系の人々の立場を別のスピーチではこう表現している。「最大の望みが絶望の修羅場と化し、われわれが悲劇的な不正義と恐るべき搾取の犠牲になる」。46年前のこの絶望的な状況の中で、一体どれだけの人が非暴力によってこの平等への夢が実現すると信じることができただろう。彼は、1968年に非暴力とは正反対の凶弾にあえなく倒れた。闇は限りなく深かった。

けれども今年の1月、初のアフリカ系米国人大統領の就任演説を聞いたとき、世界中の多くの人々は感慨にふけったに違いない。非暴力を貫いたキング牧師の夢の一つ「平等」がアフリカ系大統領の誕生によって、象徴的に結実したのだから。

私は、キング牧師が暗殺され10数年経った大学生のとき、この言葉を初めて目にした。彼が置かれていた状況を少しずつ理解したとき、魂が揺さぶられる思いがしたことを昨日のことのように思い出す。簡単に実現できるなら夢ではない。全く望みが見えないとき、それでもいつか実現されることを信じることが夢を持つということなのだ、と。

世界では、今も「悲劇的な不正義と恐るべき搾取の犠牲」によって最も弱い立場の子どもや女性たち、今日の糧を得る手段のない人々が飢え、倒れている。

けれども、私たちはキング牧師と同じように言いたい。「私には夢がある。もう間もなく、飢えと貧困によって生きることの最低限さえ保障されない人が地球上から一人もいなくなり、誰もが自分に与えられた可能性を伸ばして社会に貢献できるようになること
を」。光が最後に必ず勝つことを信じて。

「光は闇の中に輝いている。闇はこれに打ち勝たなかった」